金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2009年02月14日

赤血球寿命:溶血性貧血(1)

【溶血性貧血】hemolytic anemia

溶血性貧血とは赤血球(RBC)の破壊亢進により起こる貧血です。

ただし、赤血球の破壊速度が正常の6〜8倍、つまり通常の赤血球寿命120日が短縮しても赤血球寿命が20〜15日までにとどまりますと、骨髄の赤血球造血亢進で代償されるために貧血にはなりません。

換言しますと、これ以上の速度で赤血球の破壊を生じますと、貧血をきたします。

赤血球膜の先天性異常など生来溶血が続きましても、成人になるまで貧血にならないことがあるのはこのためなのです。

この後、溶血性貧血関連のブログ記事をシリーズで、発信してまいりたいと思います。

 

 

【溶血性貧血】

1)赤血球寿命

2)溶血性貧血の診断基準(厚生労働省研究班)

3)溶血性貧血の病型分類

4)自己免疫性溶血性貧血(AIHA)の診断

5)発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の診断

6)自己免疫性溶血性貧血(AIHA)の治療

7)発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の治療

8)溶血性貧血の治療(海外との比較)




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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 06:50| 溶血性貧血 | コメント(0) | トラックバック(0)

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