金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2016年8月10日

日本血栓止血学会第4回教育セミナーのご案内

 

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日本血栓止血学会第4回教育セミナー

対象 初期・後期研修医
日時 2016年10月29日(土)〜10月30日(日)
1日目 12:55〜22:00(予定) 2日目:8:00〜14:00(予定)
会場 クロス・ウェーブ梅田
大阪市北区神山町1-12 TEL:06-6312-3200
受講料 10,000円(初期・後期研修医)
初期・後期研修医以外は20,000円
(参加決定後、事前にお振り込み頂きます)

申込先 オンラインでのお申込になります。
http://www2.convention.co.jp/jsth-eseminar/

受付開始日 7月26日(火)
申込締切日 8月15日(月)正午となります。

*定員は50名となっております。申込締切後、学年等を考慮し参加者を決定いたします。


 <リンク>
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:36 | 研修医の広場

2016年7月21日

ABO不適合輸血・輸血療法・T&S(Type & Screen)

平成28年度血液内科学系統講義試験
細胞移植学(血液内科)
平成28年7月13日(水)


問34.    ABO不適合輸血について正しいのはどれか。2つ選べ。


a.    死亡率は80%である。
b.    即時型血管外溶血が起こる。
c.    溶血の原因に補体系の活性化が関与している。
d.    AB型患者にO型赤血球製剤を輸血した時の死亡率が最も高い。
e.    検査の過誤よりも事務的な過誤(患者誤認や血液製剤の取り違え)により発生する率が高い。   



問35.    輸血療法に関して誤っているのはどれか。2つ選べ。

a.    血小板輸血に際しては交差適合試験が必須である。
b.    血小板輸血後の患者には輸血後感染症の検査が必要である。
c.    赤血球輸血が原因でHIVに感染した場合は生物由来製品感染等被害救済制度の対象となる。
d.    血液製剤を使用した際に作成した記録は、診療録とともに少なくとも5年間は保管する義務がある。
e.    宗教上の理由で輸血を拒否する患者以外であっても、文書によるインフォームドコンセントが必要である。   



問36.    手術中の輸血準備に際して、・の対象となる患者が満たすべき条件はどれか。2つ選べ。

a.    O型
b.    RhD陰性
c.    不規則抗体陰性
d.    輸血の可能性 10%未満
e.    予測出血量 400mL未満   




(正答)

問34   c, e
問35   a, d
問36   c, e



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血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:00 | 医師国家試験・専門医試験対策

2016年7月20日

血液製剤・輸血後副作用・アルブミン製剤

平成28年度血液内科学系統講義試験
細胞移植学(血液内科)
平成28年7月13日(水)


問31.    血液製剤の取り扱いについて正しいのはどれか。2つ選べ。


a.    血小板製剤は採血後7日間使用できる。
b.    照射赤血球製剤は照射当日に使用する。
c.    赤血球製剤は冷蔵(2〜6℃)で保存する。
d.    新鮮凍結血漿は採血の1年後から使用できる
e.    血小板製剤は室温(20〜24℃)で振とう保存する。   



問32.    輸血後副作用とその対策の組み合わせで正しいのはどれか。2つ選べ。

a.    TACO (transfusion-associated circulatory overload) ― 血液製剤への放射線照射
b.    輸血後鉄過剰症 ― 鉄キレート療法
c.    パルボウイルス感染症 ― NAT検査
d.    輸血後GVHD ― 免疫抑制剤の予防投与
e.    抗HLA抗体産生 ― 血液製剤からの白血球除去   



問33.    アルブミン製剤に関して正しいのはどれか。2つ選べ。

a.    大量の腹水穿刺時には等張アルブミン製剤を使用する。
b.    肝硬変に伴う浮腫の治療には高張アルブミン製剤を使用する。
c.    投与したアルブミン製剤の血管内回収率はおおよそ40%である。
d.    25%高張アルブミン製剤は5%等張アルブミン製剤に比べてアルブミ含有量が多い。
e.    高張アルブミン製剤は二重ろ過血漿交換療法(DFPP)の補充液として使用される。   



(正答)

問31  c, e
問32  b, e
問33  b, c


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血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:52 | 医師国家試験・専門医試験対策

2016年7月19日

APTT延長・紫斑・止血治療・クロスミキシング試験

平成28年度血液内科学系統講義試験
細胞移植学(血液内科)
平成28年7月13日(水)


問30. 70歳代の女性。

主訴:体幹の広範囲な皮下出血。
既往歴:50歳頃から糖尿病、慢性関節リウマチに罹患。異常出血の既往なし。
家族歴:特になし。
現病歴:
1週間前に、上胸背部に皮下出血が出現し、徐々に範囲が拡大してきたため近医受診。
Hb 6.0 g/dlの高度な貧血を認めたため緊急入院した。
赤血球輸血を行うも貧血は改善しなかった。
血小板数やプロトロンビン時間(PT)は正常であったが、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)の著明な延長(86秒)、第VIII因子3.2%、他の凝固因子は正常範囲であった。
交差混合試験ではインヒビターパターンを示した。


止血治療として有効なのはどれか。1つ選べ。

a.    DDAVP
b.    ビタミンK
c.    トラネキサム酸
d.    濃厚血小板輸注
e.    活性型プロトロンビン複合体製剤   


(解説)
血小板数やプロトロンビン時間(PT)は正常であったが、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)の著明な延長(86秒)、第VIII因子3.2%、他の凝固因子は正常範囲であった。
交差混合試験ではインヒビターパターンを示した。
上記(第VIII因子が著減しておりクロスミキシング試験ではインヒビターパターン)より、後天性血友病Aと診断される。

a     von Willebrand病の止血目的に使用される。
b ビタミンK欠乏症に起因する出血の治療に使用される。
c 過剰な線溶活性化に伴う出血症状に対して、最も効果を発揮する。
d 血小板数低下に起因する出血症状に有効である。
e 第VIII因子インヒビター(後天性血友病、先天性血友病でのインヒビター発症例)での止血目的に使用される。遺伝子組換え活性型第VII因子製剤(ノボセブン)も同じ目的で使用される。


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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:33 | 医師国家試験・専門医試験対策

2016年7月18日

止血機序・一次止血・二次止血

平成28年度血液内科学系統講義試験
細胞移植学(血液内科)
平成28年7月13日(水)


問29.次の文章を読み、下線を記した中で正しいものはどれか。1つ選べ。


血管が破綻すると血管外のコラーゲンが露出してそれに対して血小板が集まってくるが、この現象を血小板凝集(a)と言う。

さらに多くの血小板が集合するが、これを血小板粘着(b)と言う。

血小板凝集(a)時に血小板とコラーゲンの間を埋める、言わば糊とも言える成分をvon Willebrand因子(vWF)、血小板粘着(b)時の糊にあたる成分がフィブリノゲンである(ここまでが一次止血)。


血小板を反応の場として多くの凝固因子が集まり、最終的にはプロトロンビン(c)という鍵とも言える酵素が産生される。

プロトロンビン(c)がフィブリノゲンをフィブリンに転換すると凝固が完結し止血に至る。

形成されたフィブリン分子を分解(d)するのが第XIII因子(e)である(ここまでが二次止血)。


(解説)


a. 血小板粘着である。
b. 血小板凝集である。
c. トロンビンである。
d. 重合(あるいは、架橋結合、クロスリンク)
e. 第XIII因子で正しい。


(正解)e


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