金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2017年1月15日

伝統と文化のまちづくり: 山出保前金沢市長(インデックス)

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会:平成28年7月17日(日)東急ホテル

特別講演                     
「伝統と文化のまちづくり」

石川県中小企業団体中央会会長、前金沢市長      
山出 保

1) 金沢の歴史
2) 金沢の地勢
3) まちづくりの基本
4) 歴史・伝統の保存 1:金沢城公園の整備、重要伝統的建造物群保存地区の選定
5) 歴史・伝統の保存 2:重要文化的景観の選定
6) 歴史・伝統の保存 3:職人大学校
7) 現代の創造 1:金沢21世紀美術館
8) 現代の創造 2:金沢市民芸術村
9) 現代の創造 3:金沢駅東広場
10) 現代の創造 4:金沢駅西広場
11) 現代の創造 5:鈴木大拙館
12) 金沢の工芸(クラフト)
13) 金沢産業
14) 金沢港の振興(1970年開港)
15) 北陸新幹線の金沢開業(2015.3.14)
16) 個性と魅力の発信
17) 観光のあり方




<リンク>
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:16 | その他

2017年1月14日

伝統と文化のまちづくり(17) 観光のあり方

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会:平成28年7月17日(日)東急ホテル

伝統と文化のまちづくり: 山出保前金沢市長(インデックス)

特別講演                     
「伝統と文化のまちづくり」(17) 観光のあり方

石川県中小企業団体中央会会長、前金沢市長      
山出 保


ところが、ここに来て、どうも町が「危ないぞ」ということになりました。
それは近江町市場へ行ったら大勢観光客が来られて、そのためか、地元の人が行きづらくなりました。金沢らしさの一つ「親しみ」に問題が出てきました。
たくさんお客がくるから、何でも売れば良いとなってきたら、品質への「こだわり」から遠ざかります。

こういうことが今、非常に困ったこととして起きています。
これを金沢市民が心得なきゃいけないと思います。
儲かりさえすれば良い、そして、ホテルの代金を上げると、悪い印象だけがお客様に持たれて、これじゃあ長くお客様が来てくれません。

町が持続するにはどうすれば良いかですが、私はこれをこういう言葉で言ってるんです。
「自制の論理」です。
自らを制御する論理、お互いに自分を抑えると言うことがなかったらだめだと思います。

近江町市場はたくさんお客さんが来て下さって良いけど、これかもずっと近江町市場が栄えていくためには、やはり値段の点とか、応対とかそういうことについて、自分だけ良いというのではいけないよと、こういうことを誰かが呼びかけて教えるべきと思います。
私もその1人かもしれませんけど、しかるべき立場のそういう人たちがちゃんと教えていかなければいけません。


さて最後によく市民の皆様から何気なく「金沢は古都」だという言葉を聞きます。

しかし本当にそうだろうかなと思います。
冒頭に言いましたように、金沢は14代280年間続きました。
明治になって今日まで150年間です。
足して430年間です。
奈良は1300年間、京都は1200年間、鎌倉は800〜900年間です。
ですから金沢を古都だというのは今日からやめましょう。
金沢を古都とは私は、恥ずかしいと思っています。

もう一つ「金沢は小京都」とよく言います。
これも私は如何なものかなと思います。
京都はお公家の文化です。
金沢は侍の文化です。
文化の本質が基本的に違うのです。

この前、金沢工業大学の先生で、先日まで京都に住んでいて、金沢に移り住んできて下さった方がおられまして、こう言うことを話されました。
「京都に住んでいて感じることは文化と庶民の間が離れている。金沢へ来ると文化と庶民の間が近く感じる」
そういうことを私に言われました。

ある作家は、こう言いました。
「京都は文化を売るけれども、金沢は生活に使っている」と。
私はそうだろうと思います。

昨年、「京都ぎらい」という本が出ました。
大変売れた本です。
これ、京都大学の先生が書いたのですが、私は読んでなるほどと思いました。

どういうことが書いてあるかと言ったら、京都は洛中、洛中とは御所の近辺です。
御所の近辺、ここが京都なのです。
ここからちょっと離れると、別に見られると。
だから京都は嫌いなのだと。
京都大学の教鞭をとった人がそういうことを書いたのでございます。
私もなるほどと思いました。

金沢にはそういうことが無いわけでございまして、そのほか、金沢は古都ではないですよと、小京都でもないですよと、金沢はどっちかというと江戸に近いと思います。

ところが、江戸は、戦争で壊れて全部無くなって新しいものしかありません。

これらから私は、「金沢は金沢です」と言いたいと思っているんです。

「金沢は金沢だ」と言うことを申し上げて終わらせていただきます。

拙い話を聞いて下さって有難うございました。

伝統と文化のまちづくり: 山出保前金沢市長(インデックス)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:07 | その他

2017年1月13日

伝統と文化のまちづくり(16) 個性と魅力の発信

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会:平成28年7月17日(日)東急ホテル

伝統と文化のまちづくり: 山出保前金沢市長(インデックス)

特別講演                     
「伝統と文化のまちづくり」(16) 個性と魅力の発信

石川県中小企業団体中央会会長、前金沢市長      
山出 保


最後に申し上げます。
私は新幹線でたくさん人が来てくれて有難いと思います。
しかし金沢市民は、今の時点でもう一度まちづくりの基本に立ち返ることが必要だと思っています。
基本とは何ぞやと言いますと、「金沢の個性」って、何だろうかなと。

私は、歴史と文化だと言いたい。
歴史は戦禍にあったことがないという歴史。
だからこそ多様な文化を内在し学術もあります。
これが金沢の個性です。

そして、「金沢の魅力」とは何か。
個性っていうのは主観的な概念です。
魅力というと、人の心を引きつける力のさまという理解をしています。
目に見えるような力のさまのことですから、より客観的な概念です。

それでは金沢の魅力は何か、一つは歴史の多層性だと思います。
いろんな時代相が金沢の町にみられるということです。
例えば、江戸期の建物もあれば、明治の建物もあれば、現代の建物もある。
お城へ行ったら、江戸期の石垣があるけど、その江戸の石垣をよくみると、初代の殿様が積んだ石か、三代目が積んだ石か、五代目が積んだ石か、みんな分かる。
歴史の多層性が目に見える、というのが金沢の魅力だと思います。

そして、文化の多様性です。
その中身は何かと言ったら、芸ごとがあると、お医者さんも人によってはお謡いをなさいますし、小唄をやられるお医者さんもいらっしゃる。
金沢の芸ごとはやはり幅が広い。
アンサンブル金沢というクラッシック音楽もあれば、ジャズ、ロック、そういうアマチュアの音楽もあるということですので、文化は多様です。
芸ことだけではありません。
工芸、手仕事があります。
なおかつ、食があります。
食べ物がある、お菓子も料理もある。
このように文化は多様であって、これらが目に見える、
それが金沢の魅力だと思っています。

私はごく最近ですが、恥ずかしながら、1つ2つ本を書くことをしました。
その読書会をやりまして、読書会を通じて、「金沢らしさ」とは何かという議論をしようと言うことになりました。

私に金沢らしさとは何かをしゃべれと、こんなことになりました。
一方、金沢赤十字病院に副医院長の西村先生がいらっしゃいますが、西村先生が私に言われました。「金沢らしいホスピスの家をつくりたいので、ついては金沢らしさとは何かを山出さんに話して欲しい」ということになりまして、しゃべったことがあるのです。私は金沢らしさについて4つをあげました。

1つは「親しみ」。
東京や大阪のような大きい町ではありません。
規模はヒューマンスケールですから、町を歩きますと人々の暮らしとか生業がわかる、何となく親しい、これが金沢らしさの1つの要素だと思っています。

そして、2つ目に先程言いましたが、町に緑があって、水がある、心が癒されます。
金沢に行ったら何となく心が落ち着く。
「癒し」も金沢らしさの大事な要素だと思います。

3つ目に「こだわり」ということを言いました。
金沢は学都です。
前田の殿様の頃から学問を大事にしてきました。
一方で美術王国とも言われ、美術も大事にしてきました。
ですから、どんなことにもこだわります。
いい加減な仕事はしません。
生半可は許されません。
それが金沢だと思っています。
そういう意味で「こだわり」を大事にしたいというふうに思います。

4つ目に、「思いやり」です。
雪が降って、お茶が盛んで、仏教王国で、ですからお互いに雪道を譲り合うことをします。
そして、お菓子をお客様に差し出して、食べていかれなかったら、半紙に包んでお持ち帰りいただくこともします。
これを、「おもたせ」と言いますけど、こういうのも思いやりですし、たくさん食べ物をもらったら隣近所へお裾分けをするというのも思いやりだと思っていまして、私はこの4点が金沢らしさの要素だと思っているんです。

伝統と文化のまちづくり: 山出保前金沢市長(インデックス)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:57 | その他

2017年1月12日

伝統と文化のまちづくり(15) 北陸新幹線の金沢開業(2015.3.14)

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会:平成28年7月17日(日)東急ホテル

伝統と文化のまちづくり: 山出保前金沢市長(インデックス)

特別講演                     
「伝統と文化のまちづくり」(15) 北陸新幹線の金沢開業(2015.3.14)

石川県中小企業団体中央会会長、前金沢市長      
山出 保


新幹線が、金沢までやっときました。
40年かかって、ここまで来ました。
私はこれでも道半ばだと思います。

これからまた30年、40年かかるかなと。

ここから大阪へ通じなかったら東海道新幹線に代わる北陸新幹線とは言えないわけです。
そういう意味で、道のりはまだまだ遠いと思っていまして、敦賀までは工事をしてもいいということになっているのですが、問題は敦賀から京都、大阪まではルートが決まっていないことです。

早くルートを決めて欲しいです。

この中にも武生のご出身の先生もいらっしゃるし、小浜の先生のお顔もみえます。
早く福井県へ通じて欲しいと思っています。

そしてこれからはなによりも東京から金沢へ人材と知恵を引っ張らなきゃと思います。

人材と知恵を引っ張ろうとすると、この受け皿としての町がしっかりしていないといけないので、お医者さんもいないし、病院も無いところへ人材も知恵も来ませんので、そういう基本のことをちゃんとしながら、一つひとつ具体の仕事も着実にこなしていかなければなりません。

大学も一緒で、やはり、高度な学理を究めることは大学の使命ですけど、片方、大学が身近かな町の中に出る。
このことも必要と思っています。

大学は志を高くしなければいけません。
一方で、地域のことにも目配りが必要だと思います。

この2面をこなさなくて、大学とは言えないと感じています。

伝統と文化のまちづくり: 山出保前金沢市長(インデックス)

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播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:51 | その他

2017年1月11日

伝統と文化のまちづくり(14) 金沢港の振興(1970年開港)

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会:平成28年7月17日(日)東急ホテル

伝統と文化のまちづくり: 山出保前金沢市長(インデックス)

特別講演                     
「伝統と文化のまちづくり」(14) 金沢港の振興(1970年開港)

石川県中小企業団体中央会会長、前金沢市長      
山出 保


これは港です。
港ができて、今日までで50年近くになりました。
私は先程言いました。
回転寿司の回転ベルトコンベアーをつくったり、ボトリングシステムも重要ですが、世界的な企業も欲しいなと言うふうに思ってきました。

本社を金沢に誘致することはなかなか難しい。
せめて、工場、生産の機能は金沢にあって欲しいわけでして、幸いコマツが出てきて下さったのです。

日本海側で世界企業が進出し生産をしている町は、私は金沢しかないと思っています。
青森から新潟を経て鳥取、島根までで、世界企業が生産をしている町は、金沢以外にありません。

金沢にある世界企業と言ったら、コマツと、もう一つは横河電機だと思います。
横河電気は森本テクノパークで仕事をしていますが、脳磁計をつくることを考え進めてきたのですが、このほどこの仕事をリコーに譲りました。
ともあれ横河電機とコマツは、私は世界企業だと思っています。

さて最近、金沢港に客船が盛んに入ってくるようになりました。
これも客船が入ってくるには、やはり入ってくるための町の基盤が整っていなければいけないので、このことが極めて大事なことなのです。
企業の本社が金沢に来て欲しいとは思いますけど、しかし、本社が金沢に来るに足る町でなければいけません。
教育の水準も低く、福祉の水準も低く、そして、医療も無い所に本社は来ませんから。

こういう大きい船が入ってくるのも金沢にやはり魅力があるから来るわけですので、その魅力をつくるのはまちづくりであります。
ちゃんとした町をつくっておかないと、船は寄ってくれないわけであります。

私は、こういう客船が来て有難いと思います。

港に着いて30分で兼六園に行けるのですから。
ただ、兼六園へ来て、すぐまた船に戻って、そして、よそへ行ってしまうというのは困るので、金沢・石川にやっぱり泊まって欲しいなと、こういうことであります。

泊まる仕掛けをつくっていかなければいけない。

それがこれからの金沢の課題であると思います。

伝統と文化のまちづくり: 山出保前金沢市長(インデックス)

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播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

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