金沢大学第三内科 同門会総会・開講記念会のご案内(H24年)
金沢大学第三内科 同門会会員各位
金沢大学第三内科 関係各位
<第三内科同門会のご案内>
本年の同門会は、
平成24年6月17日(日)13時〜(於:金沢エクセルホテル東急)
になりました。
詳細は後日に案内させていただきますが、皆様の手帳に予定を書き込んでいただければと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
【リンク】
金沢大学第三内科 同門会会員各位
金沢大学第三内科 関係各位
<第三内科同門会のご案内>
本年の同門会は、
平成24年6月17日(日)13時〜(於:金沢エクセルホテル東急)
になりました。
詳細は後日に案内させていただきますが、皆様の手帳に予定を書き込んでいただければと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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金沢大学血栓止血研究室便り(2)より続く
血栓止血研究室(3)
当研究室は、一貫して「血栓症の克服」に向けて研究を進めています。
特に、播種性血管内凝固症候群(DIC)病態解析と治療法の改善、抗リン脂質抗体症候群(APS)の病態解析・臨床、血栓性疾患の病態解析、凝固異常症の遺伝子解析は、私達が最も力を入れているところです。
DIC研究に関しては、ラットDICモデルを用いた検討を行ってきましたが、LPS誘発DICモデルと組織因子(TF)誘発DICモデルでは全く病態が異なり、前者は臨床の線溶抑制型DICに後者は線溶亢進型DICに類似した病態であることを指摘しました。
また、TFモデルは元来臓器障害を来しにくいモデルですが抗線溶薬を投与すると臓器障害が悪化すること、LPSモデルに対する抗線溶薬の投与は臓器障害をさらに悪化させること、LPSモデルに対するウロキナーゼの投与は臓器障害の進展を阻止することなどの事実から、DICにおける線溶活性化が病態と密接に関連することを報告してきました。
最近では、本来は他疾患に用いられている種々の薬剤が、DIC病態を軽快させるという興味深い結果が蓄積されています。
なお、日本血栓止血学会 学術標準化委員会(SSC)の「DIC部会」の部会長として朝倉が任ぜられ、また、森下、林は部会員に任ぜられています。
金沢大学としては日本におけるDICの臨床&研究における責任の重大さを感じているところです。
現在、DIC診断基準の改訂作業が、最も重要なテーマになっています。
(続く)
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:33 | 血栓止血(血管診療)
金沢大学血栓止血研究室便り(1)より続く
血栓止血研究室(2)
深部静脈血栓症や肺塞栓に関する臨床各科からのコンサルトも相変わらず多いです。
また、術後の深部静脈血栓症(DVT)発症を予防する目的としてフォンダパリヌクスや低分子ヘパリンであるエノキサパリンも、当院においても数多く処方がなされています。
今後、血栓止血領域において「予防治療」的な考え方がますます浸透していくと思っています。
現代に生きる人間は出血には強力ですが、血栓症にはとてももろい生物です。
その理由は紙面の関係で省略しますが、全人類が血栓症に対抗する方法を考える必要があると思っています。
個人的には、全人類が疾患の有無とは関係なく、弾性ストッキングを装着したり、抗血栓療法治療薬をサプリ的に内服するような時代がくるような気がしています。
健康的な観点のみならず美容的にもすぐれたオシャレな弾性ストッキングが、いろんな所で売られるそして皆が装着する、いわゆる「全人類 弾スト時代」が到来するのではないでしょうか。
さて、当研究室の医局員スタッフは学内外を合わせて計10人で、大学には、朝倉、森下、林、門平(敬称略)の計4人が在籍しています。
またこれまでに、薬学部修士課程大学院生13人との共同研究を行ってきました。
検査部との共同研究も継続されています。
研究助手の穴田は、長きにわたり研究室のため縁の下の力者として活躍してもらっており、彼女なしでは研究室は運営できないという状況にあります。
(続く)金沢大学血栓止血研究室便り(3)へ
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:12 | 血栓止血(血管診療)
近く発刊される金沢大学第三内科同門会報の記事からです。
今回は、 血栓止血研究室(血管診療グループ)の紹介です。
血栓止血研究室(1)
血栓止血研究室は、血栓止血学を臨床・研究・教育のテーマとしています。
血液および全身臓器に分布する血管を対象としますので、多くの他領域と関連が深いのが特徴です。
血栓止血学は血液内科の領域の一つと思われがちですが、「血管内科」と言った方がよりわかりやすいかも知れません。
最近の臨床現場での話題の一つして、遺伝子組換えトロンボモジュリン製剤(rTM、商品名:リコモジュリン)を昨年も書かせていただきましたが、現在も相変わらずホットな薬剤です。
保険適応は、播種性血管内凝固症候群(DIC)のみなのですが、その強い抗炎症効果が注目されて、多くの病態での応用が期待されています。
実は、某焼き肉チェーン店の食中毒で有名になった溶血性尿毒症症候群(HUS)でもrTMが多用されたそうです。
薬問屋のrTMが枯渇してしまったと聞いています。
HUSを担当された同門の主治医の先生から、抜群の効果であったとお聞きしました。
もう一つの大きな話題は、ダビガトラン(商品名:プラザキサ)です。
心房細動に起因する心原性脳塞栓の予防として保険収載されました。
ダビガトランは、経口の抗トロンビン薬です。
心房細動に対しては長らくワルファリン(商品名:ワーファリン)が使用されてきました。
ワルファリンは第二次世界大戦の頃に開発された大変歴史のある薬剤です。
数十年以上にわたり処方されてきたということはそれだけ優れた薬剤であった訳ですが、ビタミンK拮抗薬であるワルファリンには多くの問題点も指摘されてきました。
例えば、ビタミンKが豊富な食物(納豆など)を摂食できないこと、多数の他の薬剤との相互作用があること、毎回PT—INRによるモニタリングが必要なことなどです。
これに対して、ダビガトランは臨床試験の結果によりますと、ワルファリンと比較して効果、副作用の両面で勝っていました。
まさに、スーパーワーファリンとしての呼び声が高かったのですが、実際は必ずしもそうではなかったようです。お薬が広く使用されるようになりますと、臨床試験で使用されてきたような質を維持できないようです。
出血の副作用による死亡症例も出て、マスコミで話題になりました。
特に腎臓機能の悪い方、高齢者などで致命的な出血が報告されました。
ダビガトランは夢の新薬として期待された薬物のためマイナス報道は残念です。
優れた薬物は大切に育てる必要があると思っています。
このためには、やはりPT、APTTによるモニタリングが不可欠であろうと私たちは考えています。
今後、経口抗トロンビン薬のダビガトランに続き、経口抗Xa薬が続々と登場してきます(参考:抗トロンビン薬)。
やはり、モニタリング不要というスタンスではなく、しっかりモニタリングして、夢の新薬を大事に育てていく必要があると思っています。
(続く)金沢大学血栓止血研究室便り(2)へ
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:43 | 血栓止血(血管診療)
金沢大学血液・移植研究室便り(2)より続く。
血液・移植グループ(3)
4-2.研究
欧米を中心として再生不良性貧血に対するウサギATG(サイモグロブリン)の治療効果に疑問が呈される中、山崎宏人は免疫病態の関与を示唆するPNH型血球陽性の再生不良性貧血患者に治療対象をしぼれば、サイモグロブリンの治療効果は従来のウマATGを用いたときと遜色がないことを報告しました。
高見昭良先生は博士研究員のLuis Espinoza先生、保健学系修士課程2年目の中田勝也さんとともに、NKG2DやIL-17などの免疫調整遺伝子多型が非血液ドナーからの骨髄移植の治療成績に影響を及ぼすことを明らかにしました。
任田早希さんはTNFαと密接に関連しているCD53のSNP解析を行い、移植後の再発率との関連を検討しています。山田佳代子さんは同種骨髄移植におけるGranzyme Bの抗腫瘍活性について検討しています。
NTT西日本金沢病院に出向中の岩城範子先生もLuis Espinoza先生の手ほどきを受けて研究を開始しました。
高松博幸先生は再生不良性貧血におけるモエシン抗体の意義を追う傍ら、「症例特異的プライマーを用いた多発性骨髄腫微小残存病変(MRD)の検出と予後に関する検討:保存骨髄塗抹・生検検体を用いたレトロスペクティブ研究」を多施設共同研究として開始しました。
MRD陰性の症例では長期生存の可能性があり、様々な新薬の登場によって飛躍的に治療成績が向上している多発性骨髄腫の臨床研究として注目されています。
日本成人白血病研究グループ(JALSG)の臨床研究への症例登録が伸び悩んでいる一方、山�はコアメンバーである大竹茂樹先生のご推薦をいただいてGML211委員会の委員に加わりました。
当教室出身の石山謙先生もメンバーの一人です。
臨床・研究・学生教育に加え新スタッフ獲得のためのリクルート活動など、相変わらず忙しい毎日ですが、病棟も実験室も活気が戻ってきました。
OBの先生方もどうぞお気軽にお立ちより下さい。
(文責:山崎宏人)
金沢大学血液・移植研究室便り(1)より続く。
血液・移植グループ(2)
4-1.研究
血液・移植研究グループの主な研究テーマは、中尾教授のライフワークである「再生不良性貧血の病態解明」と「造血幹細胞移植による難治性血液疾患の治療」です。
学内在籍メンバーの研究内容を紹介します。
造血不全の基礎研究スタッフはすっかり代替わりしました。
牽引しているのは博士研究員の片桐孝和さん(2011年11月より保健学科助教に就任)と大学院3年目の細川晃平先生です。
片桐さんは、一部の再生不良性貧血患者では6pUPD(UPD, uniparental disomy:片親由来の遺伝子が2本ある、みかけ上のloss of heterozygosity)によってある特定のアレルが欠失していることを見出し、これらのHLAの保有が再生不良性貧血の発症リスクとなっている可能性を指摘しました(Blood 2011;118:6601-9.)。
細川先生は再生不良性貧血における染色体異常(特に13q-)の意義や抑制性サイトカインであるTGF-βの意義について検討し、その一部は今年の4月に長崎で行われたJSH 国際シンポジウムで発表し注目を浴びました。
細川先生に弟子入りした(?)某先生は、自己免疫性骨髄不全に関与している遺伝子変異解析や、EBV関連リンパ増殖性疾患におけるNK細胞の細胞傷害活性の差を検討するためにNKG2D遺伝子多型解析に取り組んでいます。
再生不良性貧血の診断には骨髄の巨核球減少が重要な所見の一つです。
しかし、骨髄穿刺や骨髄生検のみで巨核球数の正確な評価をするのはしばしば困難です。
そこで、清木ゆう先生は巨核球造血を評価する新たなマーカーとして血漿トロンボポエチン(TPO)値に注目しました。
血小板数10万/μL未満の再生不良性貧血および骨髄異形成症候群(MDS)患者を対象に血漿TPO値を測定したところ、免疫抑制療法(IST)が奏功する骨髄不全はTPO値が高く、high risk MDSはTPOが低値であることを見出し、血漿TPOの測定がISTの治療効果予測に役立つマーカーとなる可能性を報告しました。
我々が従来取り組んできたPNH型血球検出に並ぶ第二のマーカーとして期待されています。
医学系修士課程2年目の佐々木祐美さんは、PCRを用いたヒトアンドロジェンレセプターアッセイ(HUMARA)を用いて、6pUPD陽性幹細胞に由来する顆粒球がクローン性であることを示しました。
また、現在はクローン性造血とテロメア長短縮との関係を検討しています。
(続く)金沢大学血液・移植研究室便り(3)へ
近く発刊される金沢大学第三内科同門会報の記事からです。
今回は、 研究室紹介(血液・移植グループ)です。
血液・移植グループ(1)
1.新メンバー紹介
平成23年度の新メンバーは材木義隆先生です。
初期研修1年目の最初の3か月間、血液内科に配属になったことがきっかけで、血液診療に興味を持ってくれたようです。
「大きなバックにたくさんの論文や教科書を詰め込んで医局と病棟を行き来する勉強熱心な一面」と、「自ら医局の海水浴を企画する行動派」といった硬軟併せ持つ好青年です。
2.人事異動
NTT西日本病院での勤務の傍ら基礎研究に取り組んでいた高松博幸先生が、助教として大学に復帰しました。
また、学位を取得した大畑欣也先生が、助教に抜擢されました。研究室に新風を吹き込んでほしいと思います。
富山県立中央病院で2年間の後期研修を終えた丸山裕之先生が、初めての大学勤務となりました。
システムの違いに最初はとまどっていたようですが、あっという間に病棟の人気者になったようです。
保健学科修士課程1年目の任田早希さん、山田佳代子さん、ベトナム出身の留学生LY QUOC TRUNG先生が新戦力として基礎研究に参加しています。
学外では吉田喬先生が富山県赤十字血液センター所長に、塩原信太郎先生が石川県赤十字血液センター所長にそれぞれご就任され、北陸の血液内科診療を支えて下さっています。
また、中村忍先生もこの春から金沢に戻ってこられました。
大先輩の先生方には、これからも私たちをあたたかく見守っていただきたいと思います。
3.教官業務
第三内科では今年度より学生指導を持ち上がり制としました。
昨年、5年生のBSLを指導した小谷岳春先生は、彼らが進級後もクリニカルクラークシップを担当し交流を深めています。
新5年生を受け持った大畑欣也先生も、それに続けと学生さんたちを様々な研究会に動員してくれています。
1月から始まる臨床講義プラクチカント(4年生)の指導は高松博幸先生が担当予定です。
外来医長2年目の近藤恭夫先生は、教室全体の日常業務や当直の手配に日夜苦心しています。
医局長2年目の山�宏人は、パソコンの前に座っている時間がだんだん長くなってきています。
(続く)金沢大学血液・移植研究室便り(2)へ
平成23年度研究室だより
金沢大学呼吸器研究室(3)
(続く)
【関連記事】 咳嗽の診断と治療
平成23年度研究室だより
金沢大学呼吸器研究室(2)
慢性労作時呼吸困難を訴える患者の胸部単純X線写真(上画像)を示す。診断は何でしょうか?
肺疾患グループが研究をすすめている疾患の一つに“上葉優位型肺線維症”がある。
本症例は、下葉優位に線維化が起こる特発性肺線維症とは全く異なり、上葉の縮みが下葉に比して強いために、相対的に下葉が引っ張られ、下葉は一見過膨張しているかのように見えるため、いわゆるCOPDと誤診されて不要な加療を受けていることが多い。
しかし、胸部Xpをよく見ると、上肺野の外層に強い濃度上昇(apical cap)と肺門の拳上を伴っている。
もともと、網谷らによる“上葉限局型肺線維症”という概念があり、これは1)胸郭の極端な扁平化、2)病変は主に両肺上葉に限局、3)蜂窩肺とは異なる線維性嚢胞性病変の形成、4)病理学的には非特異的線維化像、5)高率に再発性の両側気胸を合併、6)進行性で、末期に真菌感染などをきたす、7)胸郭外病変の欠如、を特徴とする概念である。
近年上葉のみならず、下葉まで同様に外層主体に線維化をきたすが上葉優位であるものを広く“上葉優位型肺線維症”と言われる。
当科でも上葉優位型肺線維症を呈する症例を10数例経験している。
病理学的には気腔内線維化をきたし、無気肺様に外層より折りたたまれるように縮む症例を数例経験している。
原因としては、アルミニウム肺や造血幹細胞移植後に生じたと考えられる症例が数例あるが、原因不明である症例(特発性)も多い。
呼吸機能検査での最大の特徴は特発性肺線維症と比較すると、どちらも肺活量が低下するが、特発性肺線維症は残気量が減少するのに比して、本疾患ではHe希釈法による残気量が増加する。
また、肺プレスチモグラフ法を用いた残気量はさらに増加し、He希釈法による残気量と乖離を伴うため、一見、閉塞性細気管支炎様の所見に類似するが、実際はクロージングボリュームにて第IV相が欠如していることより、閉塞性細気管支炎ではなく息がはききれないことによる所見であることが確認された。
治療は現時点では有効なものがなく、徐々に進行して気胸や感染などを合併し、呼吸不全に至る症例が多い。
COPDとして治療されているうちに増悪する症例も少なくないことより、早期に本症例を疑い、正確に診断することが、今後の治療につながる第一歩と考える。
今後も本症例の病態、治療について検討していく予定である。
(続く)金沢大学呼吸器研究室便り(3)へ
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