金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2018年1月23日

膠原病患者の間質性肺炎(膠原病肺)と肺癌

渡辺知志先生(呼吸器内科、現在、シカゴにあるノースウェスタン大学に留学中)が金沢大学在職中に行った研究の論文が、Journal of Thoracic Diseaseに採択されました。

この研究は、当院のリウマチ内科や皮膚科と共同で行われた研究の成果で、膠原病肺患者が肺癌を発症する頻度や発症患者の特徴を明らかにしました。

Title:
Lung cancer in connective tissue disease-associated interstitial lung disease: clinical features and impact on outcomes

Authors:
Satoshi Watanabe, Keigo Saeki, Yuko Waseda, Akari Murata, Hazuki Takato, Yukari Ichikawa, Masahide Yasui, Hideharu Kimura, Yasuhito Hamaguchi, Takashi Matsushita, Kazunori Yamada, Mitsuhiro Kawano, Kengo Furuichi, Takashi Wada, Kazuo Kasahara

Journal:
Journal of Thoracic Disease (accepted)



特発性肺線維症の患者に肺癌が発症しやすいことは、よく知られています。

膠原病患者にみられる間質性肺炎(膠原病肺)と肺癌発症との関連については、これまで検討されていませんでした。

今回の研究では、266例の膠原病肺患者の長期経過を調べ、うち24例(9.0%)に肺癌を合併すること、肺癌は重大な予後不良因子であること、を示しました。

さらに多変量解析では、興味深いことに肺気腫の存在と免疫抑制療法の未使用が、肺癌発症の独立した危険因子でした。

喫煙や慢性炎症による肺への持続的な障害が、発癌を引き起こしたのではないかと推察しています。

今回の結果は、膠原病肺患者においても特発性肺線維症患者と同様に、肺癌の発症が重要な予後予測因子となることを明確にしました。

なかでも気腫を合併した患者ではより注意深く、画像の経過を診ていく必要があると思われました。
 

渡辺先生

筆頭著者の渡辺知志(左端)と台湾から見学にきた医学生のSon君(左から2番目)、
木場隼人大学院生(中央)、佐伯啓吾大学院生(右から2番目)、木村英晴助教(右端)。血液・呼吸器内科、医員室にて。

 

 <リンク>
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 02:10 | 呼吸器内科

血中DNA(リキッドバイオプシー)/EGFR

西川晋吾先生(呼吸器内科、現在がん研究会有明病院)が金沢大学在学中に行った、血中DNA(リキッドバイオプシー)のがん由来変異遺伝子をより高感度に検出できる方法を検証した研究論文が、Journal of Thoracic Diseaseに採択されました。
 

西川先生

Title:
Selective gene amplification to detect the T790M mutation in plasma from patients with advanced NSCLC who have developed EGFR-TKI resistance

Authors:
Shingo Nishikawa, Hideharu Kimura, Hayato Koba, Taro Yoneda, Satoshi Watanabe, Tamami Sakai, Johsuke Hara, Takashi Sone, Kazuo Kasahara, Shinji Nakao

Journal:
Journal of Thoracic Disease (accepted)

この研究は、進行期肺癌患者の治療標的となる上皮成長因子受容体(EGFR)の遺伝子変異を高感度で検出するために開発された方法を用いて、循環血中DNA(cell-free DNA, cfDNA, リキッドバイオプシー)に応用できることを示しました。

現在、リキッドバイオプシーは患者様の身体的負担の少ない遺伝子検査として、抗がん剤治療薬を選択するために日常診療で用いられています。

しかし、現在承認されている検査方法では、検出感度が低いことが問題となっています。

西川は、本研究で用いた方法が、現在承認されている検査方法と比較して、検出感度が高く偽陽性が少ないことを明らかにしました。

この方法が確立することにより、より多くの患者様が、身体的負担の少ない検査で最適な治療を選択することができるようになると期待されます。

この研究では、英国を本拠地としたEKF Molecular Diagnostics社が開発した特定の変異部位のみを増幅できる技術を応用したPointMan™ EGFR DNA Enrichment Kitを用いています。

木村英晴助教は、以前よりEKF社が開発した変異検出キットの臨床検体を用いた検証に関わってきた経緯があり、PointMan™を提供していただきました。

 

 <リンク>
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:57 | 呼吸器内科

2018年1月22日

CNAPS 2017(フランス, モンペリエ)金沢大学呼吸器内科

2017年9月20日から22日にかけて、フランスのモンペリエで「CNAPS2017」が開催され、金沢大学呼吸器内科の、木村英晴助教と木場隼人大学院生がポスター発表しました。

1

<モンペリエ市内>

 
2

<会場までの道のり>


CNAPS(Circulating Nucleic Acid in Plasma and Serum)
は2年に一度開催される、循環血中DNAに関する研究のみを対象とした、非常に領域の狭いマニアックな学会です。

木場隼人は、多発転移を有する進行期肺癌では腫瘍間ヘテロ不均一性が認められますが、次世代シークエンサーを用いることで循環血中DNAから腫瘍間で異なる遺伝子異常をまとめて回収できることを明らかにし、循環血中DNAの持つ新たな可能性を示しました。

木村英晴は、血液採取からDNA抽出するまでの過程の違いが、得られるDNAの質に影響を与えることを問題提起し、ポスター演題賞を受賞しました。

当の本人は、なぜ自分の演題が本学会に参加した特徴ある集団にうけたのか未だによく理解できておりませんが、この学会との相性の良さを感じとりました。
 
3

<突然の受賞に戸惑う木村英晴助教>

 

 

4

<ランチタイムの一コマ>

 

5

<多額な研究費を投じたにもかかわらずポスター賞を獲得できなかったことに不満を持つ木場隼人大学院生>

 


会期2日目の夜は、地中海に面したレストランを貸し切って、本学会のGala Dinnerが行われました。
6

 <学会長のAlain R. Thierry先生と木村英晴助教>

 

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血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:05 | 呼吸器内科

2015年5月29日

石川呼吸器フェローシップセミナー(研修医/医学生対象)2015

2015 石川呼吸器フェローシップセミナーの御案内

日時:2015年6月13日(土)〜14日(日)
会場:石川県青少年総合研修センター


本セミナーは、日本呼吸器学会の後援で、金沢大学、金沢医科大学の呼吸器内科のスタッフを中心に初期研修医、医学部5年6年生を対象に行うセミナーです。

昨年も開催し、24名の学生さんや初期研修医の先生が参加し、非常に好評でした。

今年も行われます! 

../upload/7635523cab0d9970.pdf

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<リンク>
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血液凝固検査入門(図解)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解)

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:07 | 呼吸器内科

2015年5月18日

金沢大学第三内科(呼吸器内科)スタッフ

金沢大学第三内科(呼吸器内科)のスタッフです。

いつもお世話になり、ありがとうございます。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
 
呼吸器


<リンク>

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血液凝固検査入門(図解)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解)

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:44 | 呼吸器内科

2015年5月3日

金沢大学呼吸器グループ研究室紹介(インデックス)

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会原稿(平成26年度)からです。


「呼吸器グループ研究室紹介」(インデックス)
 

1)呼吸器内科スタッフ

2)肺癌グループ

3)間質性肺炎グループ

4)気道疾患グループ

5)高い呼吸器内科のニーズ

<リンク>

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血液凝固検査入門(図解)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解)

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:39 | 呼吸器内科

2015年5月2日

金沢大学呼吸器グループ研究室紹介(5)

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会原稿(平成26年度)からです。

金沢大学呼吸器グループ研究室紹介(インデックス)


「呼吸器グループ研究室紹介」(5)
 

呼吸器内科は患者様が多く、また重症であることも加わって、肉体的にも精神的にもタフな仕事だと思います。

その分、やり甲斐のある仕事だと思っています。

社会的なニーズも多く、関連施設の先生方からはもっと医師を派遣するようにという、お叱りに近いご要望も多くいただいております。

大学のスタッフ一同はBSLに回ってくる学生(5年生)、クリニカルクラークシップ(6年生)から、初期研修医、後期研修医の指導を積極的に行い、呼吸器内科の“おもしろいところ”、“やり甲斐”をわかってもらいたい、そして将来呼吸器内科を志望するように目指しています。

一連の活動に加え今年は石川県内の関連施設の先生方、さらに金沢医科大学呼吸器内科と協同で呼吸器フェローシップセミナーを6月に開催しました。

医学部の学生さん、初期研修医を対象に呼吸器疾患の面白さを知ってもらおうという試みです。

まだ成果のほどはわかりませんが、継続していくことに意義があると信じています。

今後もご協力お願いいたします。

これらの活動は非常に重要で、将来にわたり北陸地区の呼吸器内科診療を、我々が中心的存在として支える上では必須です。

今後もご指導ご鞭撻をお願いいたします。

金沢大学呼吸器グループ研究室紹介(インデックス)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:34 | 呼吸器内科

2015年5月1日

金沢大学呼吸器グループ研究室紹介(4)

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会原稿(平成26年度)からです。

金沢大学呼吸器グループ研究室紹介(インデックス)


「呼吸器グループ研究室紹介」(4)
 

気道疾患グループ

慢性咳嗽、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)に関して基礎的・臨床的研究を継続しています。

特に、これまで藤村先生が取り組んでこられた「アトピー咳嗽の確立」と「慢性咳嗽診療の標準化」について、さらにそれらを進化させていく責務を感じています。

咳嗽は、最も多い症状の一つであるにもかかわらず、その発生機序については未解明な所が多く課題の多い分野です。

アトピー咳嗽に関する基礎的研究は、岡崎先生が「好酸球性気道炎症に伴う咳感受性亢進に対するピルフェニドンの影響」について行い、鎮咳効果としてのピルフェニドンの新作用を発見しました(論文投稿中)。

また咳喘息の咳嗽発生機序に関する研究では、気管支平滑筋収縮に対する咳嗽過敏反応が咳喘息の基本病態の一つであること示しました(Respirology 2012)。

さらに気管支平滑筋収縮をトリガーとする咳嗽は、気管支平滑筋収縮の程度ではなく、平滑筋収縮からの回復の程度と関連するという面白いデータも出ています。

咳喘息から典型喘息に移行する機序解明のヒントになるかもしれません。

メサコリン誘発咳嗽測定が咳喘息診断に有用であることが明らかとなり、検査としての確立を目指しています。

また基礎的研究でも咳喘息の病態解明に取り組んでいるところです。

臨床研究では、多くの先生方にご協力いただいた多施設共同研究「咳喘息維持治療におけるロイコトリエン受容体拮抗薬と吸入ステロイド薬の比較試験」が終了し、咳喘息維持治療におけるロイコトリエン受容体拮抗薬の有用性が示されました。

なお他大学との共同研究も順調に進んでいます。

今後の課題は、気管支喘息・COPDについて新たな基礎的・臨床研究を行っていくことです。

金沢大学呼吸器グループ研究室紹介(インデックス)

<リンク>

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:29 | 呼吸器内科

2015年4月30日

金沢大学呼吸器グループ研究室紹介(3)

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会原稿(平成26年度)からです。

金沢大学呼吸器グループ研究室紹介(インデックス)


「呼吸器グループ研究室紹介」(3)
 

間質性肺炎グループ

間質性肺炎の領域は、ピルフェニドン(商品名ピレスパ)が2008年に日本より発売され、これまで治療法がなかった特発性肺線維症(IPF)の世界に大きな変化が生まれました。

2011年にはIPFのガイドラインが改訂され、画像、病理学的診断がこれまで以上に系統だったものとなりました。

ただし、その中ではIPFに対して強く推奨されている薬剤はなく、その中でもピルフェニドンは状況によっては使えるとされてはいますが、治療の分野に関してはこれからのますますの発展が期待されます。


金沢大学をはじめ北陸地区が日本の中心となって進めているIgG4関連肺疾患に関しては、早稲田がこれまでに引き続き厚生労働科学研究難治性疾患克服研究事業研究症例分野「IgG4関連疾患に関する調査研究班」の研究協力員として呼吸器分野に関する特徴の解析を行っております。

2011年10月に開催された東京びまん性肺疾患研究会ではIgG4関連疾患をテーマとし、全国から集められた症例の病理画像臨床的検討を行い、2012年の日本呼吸器学会をはじめとする学会で共同研究の形で発表しました。

渡辺は閉塞性細気管支炎マウスモデルを作成し、細気管支の閉塞機転にfibrocyteが重要であることを見出しました。まもなく論文化されることと思います。

金沢大学呼吸器グループ研究室紹介(インデックス)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:24 | 呼吸器内科

2015年4月29日

金沢大学呼吸器グループ研究室紹介(2)

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会原稿(平成26年度)からです。

金沢大学呼吸器グループ研究室紹介(インデックス)


「呼吸器グループ研究室紹介」(2)
 

肺癌グループ

肺癌グループの活動は基礎研究から臨床に近づいてきました。

EGFR遺伝子変異が日常臨床に欠かすことができなくなり、ALK融合遺伝子検査も活発に行われるようになりました。

それに比例して分子生物学的知識が必要となり、基礎研究の知識・経験が臨床にも必要になってきています。

このような現状で肺癌の診療は年々変化しているということを日々実感します。

このような中で行われる臨床研究の一つのスタイルとしてglobal studyがあります。

現在のglobal studyにおける日本の立ち位置ですが、研究全体の10%強を日本の症例で行うというのが主流です。

たとえば1000例規模のstudyがあるとすると日本の症例はその10分の1強、100例ちょっと、ということになります。

金沢大学呼吸器内科では数多くの臨床試験に参加できるようになりました。

本邦で行われている大規模臨床試験の約半分の研究には参加しています。

個別の臨床試験のエントリー数でも国立大学病院としてはトップクラス、治験によってはトップ争いができるところまで来ました。

これは病棟を担当している研修医、指導医、教官、外来担当医がすべて一致協力してくれた賜物と思っています。

またin house(グループ主導)の臨床試験として、EGFR遺伝子変異陰性非小細胞肺癌に対するErlotinibの有用性予測因子を探索する第II相試験が終了、近々曽根先生がデータをまとめて発表・論文化してくれると思います。

そのほか高齢者非小細胞肺がんに対するPEMとPEM+ベバシズマブの無作為化第II相試験、TS-1の維持療法の第II相試験など進行してきています。

肺癌化学療法は個別化医療へと向かっていると考えられますので、我々独自のデータを発信できるように皆、頑張っています。 

我々の研究として木村先生が肺癌のバイオマーカー研究を再開しました。

我々は従来から腫瘍代替組織としての血液に注目しており流血中の循環DNAを収集しEGFR遺伝子変異の解析してきました。

最近はEGFR-TKIに対する耐性遺伝子の研究を行い血中でも耐性遺伝子を検出できるようになって来ています。

これをさらに進展させて、流血中の循環腫瘍細胞を採取し検討する、 liquid biopsyの研究を進めています。

これはなかなかライバルも多く大変ですが、実りの多い楽しみなプロジェクトですが、みんなで頑張っていきたいと思います。

米田先生は酒井先生が行ったcMet蛋白の過剰発現とTopoisomerase Iの関連についてさらに研究を発展させています。cMet蛋白発現とTopoisomerase I蛋白発現は一部の細胞株だけではなくて、ほぼ普遍的に関連しているようです。これだけでは単なる現象論ですので基礎実験としてはこの二つの繋ぐ知見が必要となってきます。彼は非常に馬力がありますので期待できるでしょう。

西川先生はさらに多くの仕事が重なっており、彼が以前から行ってきた肺癌におけるエステロゲン受容体の病態解明の研究とliquid biopsyの実験を行っています。

金沢大学呼吸器グループ研究室紹介(インデックス)

<リンク>

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:18 | 呼吸器内科

2015年4月28日

金沢大学呼吸器グループ研究室紹介(1)

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会原稿(平成26年度)からです。

金沢大学呼吸器グループ研究室紹介(インデックス)


「呼吸器グループ研究室紹介」(1)
 by  笠原寿郎

平成25年はアベノミクスが流行語大賞に選ばれましたが、これからの呼吸器グループでは3本の矢をモットーに診療・研究・教育に当たっていきたいと思っています。

私(笠原)が引き続きチーフを務めさせていただきますが、大学のスタッフに変更がありました。

IPグループのリーダーとしてスタッフを勤めてきた早稲田優子助教がご主人の留学にともなって、一旦退職してウィーン医科大学に1年間の予定で勉強に行きました。

今年度(平成26年度原稿時点)は、阿保未来先生(平成5年金沢大卒)が助教に採用されました。阿保先生は出産、育児の傍ら、研鑽を詰まれてきており、病棟でも大活躍、外来でも気道疾患症例を中心に多くの患者の診療に当たっています。阿保先生に加えて木村英晴先生(助教)、曽根崇先生(特任准教授)、原丈介先生(助教)と私の5名のスタッフを中心に呼吸器グループの運営、研究、教育、診療にあたることとなりました。

新入医局員は4名、加瀬一政先生先生(平成24年富山大学卒)、谷村航太先生(平成25年金沢大学卒)、網野喜彬先生(平成25年金沢大学卒)、小川先生尚彦(平成25年金沢大学卒)です。

加瀬先生は南砺市民病院で2年間の初期研修後、当研究室に入局、大学で後期研修を始めました。

谷村先生、網野先生、小川先生は現在初期研修中(谷村先生、小川先生は石川県立中央病院で、網野先生は福井県済生会病院)です。


来年度(註:平成26年度原稿時点)は大学に戻って活躍してくれることを期待しています。

米田太郎先生、渡辺知志先生、西川晋吾先生には診療をしながら学位研究をしてもらい、高戸葉月先生には外来を中心に診療してもらっています。

酒井珠美先生、木場隼人先生が帰学し、病棟担当医として活躍してくれています。

今年は病棟医長が木村先生であることも影響してか在院日数も下がり入れ替わりの激しい病棟で精力的に働いています。

重症症例が多く、さらに治験も数ある状況で本当に感謝しているところです。

総勢で13名、多くはありませんが、時に楽しく、時に厳しく、忙しい日々を送っています。

肺癌グループ、間質性肺疾患グループ、気道疾患グループと表現型は分かれていますし、それぞれの個性を発揮して活動していますが、もとは呼吸器内科ですし、診療、研究の手法もかなり似通ってきています。

これらを統一して限られたマンパワー、時間、研究費を共有していきたいと考えています。

金沢大学呼吸器グループ研究室紹介(インデックス)

<リンク>

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血液凝固検査入門(図解)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解)

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:00 | 呼吸器内科

2014年6月26日

石川県呼吸器フェローシップセミナー:インデックス

平成26年6月14〜15日に石川県呼吸器フェローシップセミナーが行われました。

金沢大学呼吸器内科(第三内科)のスタッフも大活躍でした。

<インデックス>

1)学生、研修医併せて総勢20名参加

2)懇親会

3)呼吸器内科の魅力

4)当科(第三内科)の木村病棟医長

 
 

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:14 | 呼吸器内科

2014年6月25日

石川県呼吸器フェローシップセミナー(4)

平成26年6月14〜15日に石川県呼吸器フェローシップセミナーが行われました。

金沢大学呼吸器内科のスタッフも大活躍でした。

当科(第三内科)の木村病棟医長も活躍しました!  

 
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:01 | 呼吸器内科

2014年6月24日

石川県呼吸器フェローシップセミナー(3)

平成26年6月14〜15日に石川県呼吸器フェローシップセミナーが行われました。

金沢大学呼吸器内科のスタッフも大活躍でした。

呼吸器内科の魅力が十分に伝わったのではないでしょうか。

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:48 | 呼吸器内科

2014年6月23日

石川県呼吸器フェローシップセミナー(2)

平成26年6月14〜15日に石川県呼吸器フェローシップセミナーが行われました。

金沢大学呼吸器内科のスタッフも大活躍でした。

懇親会も盛り上がっています!

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:33 | 呼吸器内科

2014年6月22日

石川県呼吸器フェローシップセミナー(1)

平成26年6月14〜15日に石川県呼吸器フェローシップセミナーが行われました。

金沢大学呼吸器内科のスタッフも大活躍でした。

学生、研修医併せて総勢20名参加され、大盛況に終わりました。

ありがとうございます。

呼吸器3
 
呼吸器2
 
呼吸器1
 

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:31 | 呼吸器内科

2014年5月13日

金沢大学呼吸器グループ紹介:インデックス

金沢大学呼吸器グループ紹介(4)気道疾患グループより続く。

呼吸器グループ紹介(インデックス)

1)スタッフ

2)肺癌グループ

3)間質性肺炎グループ

4)気道疾患グループ

 
 
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
金沢大学血液内科・呼吸器内科HP
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参考:血栓止血の臨床日本血栓止血学会HPへ)
 

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:35 | 呼吸器内科

2014年4月2日

金沢大学呼吸器グループ紹介(4)気道疾患グループ

金沢大学呼吸器グループ紹介(3)間質性肺炎グループより続く。

呼吸器グループ紹介(4)
気道疾患グループ

慢性咳嗽、気道疾患に関する基礎的・臨床的研究を継続しています。

咳嗽の基礎的研究と臨床:

岡崎先生がモルモットを用いた実験を精力的に行っています.気道収縮により気道内のプロスタグランジンなどが増加していることを学会や重要な研究会ですでに報告しており,現在は,これらのメディエーターが気道収縮による咳嗽反応に影響している可能性について更に詳細な検討を続けています.

岡崎先生の研究よって,咳喘息の病態解明に一歩近づけるかも知れません.

また,昨年,メサコリン気道過敏性試験を応用したメサコリン誘発咳嗽試験が咳喘息の診断に非常に有用であることを報告しましたが,現在の検査方法は測定手技が難しく,日常的に様々な医療機関において利用できる検査法とは言えません.

メサコリンによる気道収縮の程度を呼吸抵抗によって評価し,連続的にメサコリンを吸入させる方法(アストグラフ法)が利用できれば,より簡便な検査方法として確立できると考えられ,現在検討中です.


気道疾患に対する臨床研究:

クラリスロマイシンの少量長期投与にもかかわらず、急性増悪を繰り返すDPB症例に対するアジスロマイシン(AZM)の少量長期投与の有効性を検討する研究を継続しております.

エントリー症例数はまだまだ少ないですが,引き続き研究を続けていく所存です.『鼻炎合併喘息患者におけるQOLに関する観察研究』,『関西・北陸地区2府7県喘息患者実態追跡調査』,『黄砂中の化学物質とアレルギー症に関する研究』などを他大学や本学他学科と連携して行っており,順調に進んでおります.

今後の課題は,COPDについて新たな基礎的・臨床研究を行っていくことです。

現在ご報告できるものとしては従来の研究・活動内容ですが、今後新たな展開を目指し各員が一層努力していきたいと思っていますので皆様にもご指導ご鞭撻をお願いいたします。

 


最後になりますが、ご存知のように呼吸器内科医は非常に不足しています。

北陸3県は医師の絶対数としては少なくないと思いますが、呼吸器専門医の数は少なく富山・石川・福井のみならず全国の病院から「呼吸器内科医を派遣してほしい」という要望をお断り続けている現状でございます。

皆様の病院で呼吸器内科に興味がある、話を聞いてみたいという研修医がいらっしゃいましたら是非ご一報いただきたいと存じます。

 
(続く)金沢大学呼吸器グループ紹介:インデックス

 
 
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
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参考:血栓止血の臨床日本血栓止血学会HPへ)
 

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:22 | 呼吸器内科

2014年4月1日

金沢大学呼吸器グループ紹介(3)間質性肺炎グループ

金沢大学呼吸器グループ紹介(2)肺癌グループより続く。

呼吸器グループ紹介(3)間質性肺炎グループ

間質性肺炎の領域は、ピルフェニドン(商品名ピレスパ)が2008年に日本より発売され、これまで治療法がなかった特発性肺線維症(IPF)の世界に大きな変化が生まれました。

2013年には特発性間質性肺炎(IIP)のガイドラインが改訂されたことより、今後IPFを初めとして、間質性肺炎の治療に関して治療法の確立など、世界的に発展していくものと考えます。

今回、IIPのガイドラインの稀な症例に初めて加わった上葉優位型肺線維症(PPFE)に関してはガイドラインに加わる前から私達は渡辺先生を中心に研究をすすめており、当院のPPFEのまとめを報告する予定です(投稿中)。

また、筋炎関連間質性肺炎に関しては、高戸先生が抗ARS抗体陽性間質性肺炎であれば、筋炎の有無にかかわらず、間質性肺炎の特徴に差はないという報告をし(Res Med 2013)、抗ARS抗体陽性間質性肺炎の位置づけに関して大きな意味を示しました。

さらに、膠原病とは言えないが、抗ARS抗体陽性である間質性肺炎の、その他のIIPとの差異に関して早稲田先生が報告し、さらに抗ARS抗体のサブタイプによる違いに関して渡辺先生が報告しました。

IgG4関連肺疾患に関しては、早稲田先生がこれまでに引き続き厚生労働科学研究難治性疾患克服研究事業研究症例分野「IgG4関連疾患に関する調査研究班」の研究協力員として呼吸器分野に関する特徴の解析ならびに基礎的研究を行っています。

さらに渡辺先生は「移植後閉塞性細気管支炎(BO)に対するイマチニブの効果」をテーマに研究を継続しています。
 
(続く)金沢大学呼吸器グループ紹介(4)気道疾患グループ

 
 
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:12 | 呼吸器内科

2014年3月31日

金沢大学呼吸器グループ紹介(2)肺癌グループ

金沢大学呼吸器グループ紹介(1)スタッフより続く。

呼吸器グループ紹介(2)
肺癌グループ


肺癌診療では基礎研究が臨床に近づいてきました。いわゆる”from bench to bed”が現実となってきます。

EGFR遺伝子変異が日常臨床に欠かすことができなくなり、ALK融合遺伝子検査も活発に行われるようになりました。

それに比例して分子生物学的知識が必要となり、基礎研究の知識・経験が臨床にも必要になってきています。

肺癌の診療が年々変化しているということを日々実感します。

最近の臨床研究はglobal studyが広がりつつありますが、問題はglobal studyにおける日本の立ち位置でしょう。

今の考え方では研究全体の10%強を日本の症例で行うというのが主流です。
たとえば1000例規模のglobal studyがあるとすると日本の症例はその10分の1強、100例ちょっと、ということになります。

金沢大学呼吸器内科では数多くの臨床試験に参加できるようになりました。
本邦で行われている大規模臨床試験の約半分の研究には参加しています。
個別の臨床試験のエントリー数でも国立大学病院としてはトップクラス、全体でもBest 10にもう少し、というところまで来ました。
これは病棟を担当している研修医、指導医、教官、外来担当医がすべて一致協力してくれた賜物と思っています。

我々独自の研究として木村先生が肺癌のバイオマーカー研究を再開しました。
我々は従来から腫瘍代替組織としての血液に注目しており流血中の循環DNAを収集しEGFR遺伝子変異の解析を行ってきました。
これをさらに進展させて、流血中の循環腫瘍細胞を採取し検討する、 liquid biopsyの研究を進めています。
これはなかなかライバルも多く大変なプロジェクトですが、みんなで頑張っていきたいと思います。

EGFR阻害剤はEGFR遺伝子変異陽性症例に目覚ましい腫瘍縮小効果が見られますが、1年前後ほどで耐性化し、次の治療法を選択しなければなりません。
酒井先生はこの問題を基礎的な観点から耐性克服に挑戦し、cMetという蛋白の過剰発現が原因でEGFR阻害剤が耐性となった肺癌細胞株を用いて、細胞障害性抗がん剤であるイリノテカンの標的分子のTopoisomerase Iが過剰発現していることを見出し、イリノテカンが高感受性になることを報告しました(Journal of Thoracic Oncology: 2012, 7. 1337–1344)。

この研究成果をもとに、現在黒川先生は、このcMet蛋白発現とTopoisomerase I蛋白発現の関連を普遍化すべく検討していて、近々結果が出てくることと思います。

イリノテカンは非小細胞肺癌のみならず、小細胞肺癌でもよく用いられている。むしろ小細胞肺癌でこそ使用頻度が多く、cMet蛋白とTopoisomerase I蛋白発現の関連は興味深いところです。

池田先生はこの点に着目し、小細胞肺癌の生検材料を用いてcMetとTopoisomerase I蛋白発現の関連を解析しました。
この解析からcMetの活性状態(リン酸化Met)とTopoisomerase I発現の間に関連のあることを証明しました。
面白いことにcMetは小細胞肺癌の予後因子であることも同定されました。

2012年の米国臨床腫瘍学会(ASCO)ではimmune checkpointsに関わる大きな情報が発表されました。
腫瘍免疫の主体であるTリンパ球の調節因子であるPD-1という蛋白に対する抗体が特定の症例ではあるものの非常に大きな効果を発揮することです。我々は従来腫瘍免疫についてはあまり勉強してこなかったのですが(今までは効かなかったので)、中尾教授はこの道でも先達であられますので、ご指導いただきながら研究を進めていきたいと思っています。ここで感謝申し上げます。

またin house(グループ主導)の臨床試験として、EGFR遺伝子変異陰性非小細胞肺癌に対するErlotinibの有用性予測因子を探索する第II相試験、高齢者非小細胞肺がんに対するPEMとPEM+ベバシズマブの無作為化第II相試験、TS-1の維持療法の第II相試験など進行してきています。

肺癌化学療法は個別化医療へと向かっていると考えられますので、我々独自のデータを発信できるように皆、頑張っています。 

(続く)金沢大学呼吸器グループ紹介(3)間質性肺炎グループ

 
 
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