金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2015年10月31日

症例から学ぶDIC(1)症例1の提示

症例(1)

症例から学ぶ播種性血管内凝固症候群(DIC)(インデックス)

患者:60歳代、女性
主訴:悪寒
既往歴:特記事項なし。
家族歴:特記事項なし。

現病歴:
平成○年11月25日から頻尿、排尿時痛あり。
11月26日から、悪寒、左腰部痛、下痢が出現。
11月27日当院受診。
泌尿器科にて左尿管結石が指摘された。
収縮期血圧60mmHgとショック状態となり、血液検査にて異常所見がみられたため、当科に紹介、緊急入院となった。

入院時現症:
体温38.3℃、脈拍126/分、呼吸数24回/分、収縮期血圧60mmHg、左肋骨椎体角の叩打痛あり、出血症状なし。

入院時検査所見

1



血小板数が数万にまで低下している。

FDP&Dダイマーは上昇しているが軽度に留まっている。

強い炎症反応を反映してフィブリノゲンは上昇している。

腎障害がみられ、アルブミンは2.4g/dLにまで低下している(顕微鏡的血尿はあるが、その他の出血症状はみられていない)。

血液培養、尿培養では大腸菌が検出された。

アンチトロンビン活性は明らかに低下している。

症例から学ぶ播種性血管内凝固症候群(DIC)(インデックス)
 

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血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:23 | DIC

2015年10月30日

Hematology Conference in 石川

「Hematology Conference in 石川」の御案内です。

 

ポスター

Hematology Conference in 石川

日時:2015年11月13日(金) 19:00–20:40
会場:金沢都ホテル 5階 加賀(東)の間   


【情報提供】
19:00〜19:10

「ジャカビ錠5mg」ノバルティスファーマ株式会社


座長:金沢医科大学 血液免疫内科学 主任教授 正木 康史 先生

【一般講演】19:10〜19:30

「ジャカビにて自覚症状の著明な改善を得た骨髄線維症」


 演者:金沢医科大学 血液免疫内科学 教授 福島 俊洋 先生                


【特別講演】19:30〜20:30

「多発性骨髄腫の治療標的としてのHDAC−基礎から臨床までー」

演者:自治医科大学 分子病態治療研究センター 幹細胞制御研究部  教授 古川 雄祐 先生


【閉会挨拶】20:30〜20:40

「 血液疾患治療の今後の期待」


 金沢大学医薬保健研究域医学系 細胞移植学 教授 中尾 眞二


主催 ノバルティスファーマ株式会社
 

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血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:50 | 研究会・セミナー案内

2015年10月29日

血栓症治療 UP TO DATE の御案内

セミナー


<血栓症治療 UP TO DATE>


日時:平成27年12月17日(木) 18:50〜20:30
場所:金沢ニューグランドホテル
 5F 「銀扇」

18:50〜19:00
製品紹介;『選択的直接作用型第Xa因子阻害剤 イグザレルト錠』

特別講演1(19:00〜19:30)
座長: 名村 正伸 先生
              心臓血管センター 金沢循環器病院  CEO

「静脈血栓塞栓症の基礎と臨床」
演者: 朝倉 英策 
              金沢大学附属病院 高密度無菌治療部  准教授


特別講演2(19:30〜20:30)
座長: 山岸 正和  先生
           金沢大学医薬保健研究域医学系  臓器機能制御学  教授

「深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症の画像解析・診断・治療
   − 抗凝固薬の選択と至適投与は如何に −」 


演者: 前田 英明 先生 
            日本大学医学部 外科学系心臓血管・呼吸器・総合外科学分野 准教授
            日本大学医学部附属板橋病院 血管外科  部長 

主催:バイエル薬品株式会社

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血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:52 | 研究会・セミナー案内

2015年10月23日

北陸ヘモフィリアセミナー

セミナー


第10回 北陸ヘモフィリアセミナー

<日 時> 平成 27年11月21日(土)16:00~17:40
<場 所> 金沢都ホテル 5階「能登の間」


開会の辞

富山大学附属病院  小児科学講師  野村 恵子先生

≪ プログラム≫

【一般演題】 16:00~ 座長:金沢医科大学小児科 講師 岡田 直樹 先生

『扁桃摘出術前検査でPT 延長を認めた小児例』

富山大学附属病院 小児科 野村 恵子 先生

【ディスカッション】 16:15~

司会進行:
たけふこどもクリニック 院長
梶原 真清恵 先生
 
北陸地区における患者会設立について意見交換



【特別講演】 16:40~17:40
座長:たけふこどもクリニック 院長 梶原 真清恵 先生

『血友病のオーダーメイド治療について』

 演者:奈良県立医科大学小児科 教授   嶋 緑倫 先生

閉会の辞
たけふこどもクリニック 院長  梶原 真清恵 先生


共催:
北陸ヘモフィリアセミナー
バイエル薬品株式会社

 

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:57 | 研究会・セミナー案内

2015年10月22日

金沢大学再三内科(血液・呼吸器内科): 医局旅行

金沢大学第三内科  医局旅行:2015年11月15日(日)

1
 
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天候不良にも関わらず、教授、近藤医局長初め、多数の方に医局旅行に参加いただきました。
ありがとうございます。

医局員のご協力のなか、能登半島の先端まで行くことができました。


小雨のやんだタイミングでイベントもできて、幸運だったと思います。

子供づれの方もたくさんいらっしゃいましたが、周囲の方々も優しくしていただきました。
ありがとうございます。
 
 

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:40 | その他

2015年10月21日

金沢大学第三内科 同門会報/巻頭言(インデックス)

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の同門会報原稿からです。
今回は、巻頭言です。


「小泉純一郎は第三内科同門会に現れるか」(インデックス)

by    橘 秀樹(加賀たちばな元気クリニック 院長)


1)「巻頭言」を書く役が回ってきた

2)小泉純一郎は第三内科同門会に現れるか

3)人生いろいろ

4)北陸初の在宅医療専門クリニック

5)在宅医の使命

6)新幹線が開通してから

7)金沢大学第三内科バンザイ

8)優秀な東京のお友達たち2015

 
 
 

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:11 | その他

2015年10月20日

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報/巻頭言(8)

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の同門会報原稿からです。
今回は、巻頭言です。


「小泉純一郎は第三内科同門会に現れるか」(8)

by    橘 秀樹(加賀たちばな元気クリニック 院長)
金沢大学第三内科 同門会報/巻頭言(インデックス)


「優秀な東京のお友達たち2015」

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 金沢大学第三内科 同門会報/巻頭言(インデックス)



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2015年10月19日

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報/巻頭言(7)

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の同門会報原稿からです。
今回は、巻頭言です。


「小泉純一郎は第三内科同門会に現れるか」(7)

by    橘 秀樹(加賀たちばな元気クリニック 院長)
金沢大学第三内科 同門会報/巻頭言(インデックス)


さて小泉純一郎元総理大臣に辿り着けるか。

そして三内同門会に講師として来て頂けるか。

2017年をお楽しみにして下さい。

アロハー。

巻頭言とはあくまでも随筆です。

つまり冊子の最初に存在する徒然なるままに(=思いつくままに)書き綴った文章という意味です。

こんな私に巻頭言を当てた人、後悔してもいいですよ(笑)。

金沢大学第三内科は昔から良くも悪くも大学病院の古い体質の中にあって、比較的「自由」でした。

これからもそんな旧第三内科でありますように。

同門会員として心から願っています。

「三内バンザイ」

ここまで読んでしまった人、ごめんなさい。

そんなあなたに予言を一つ。

2021年6月11日に何かが起こる…かもしれない。

何が起こるか分からない人生に幸多かれ。

金沢大学第三内科 同門会報/巻頭言(インデックス)

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2015年10月18日

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報/巻頭言(6)

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の同門会報原稿からです。
今回は、巻頭言です。


「小泉純一郎は第三内科同門会に現れるか」(6)

by    橘 秀樹(加賀たちばな元気クリニック 院長)
金沢大学第三内科 同門会報/巻頭言(インデックス)


たまに金沢の明かりが恋しくなり、寿司屋などに電話をしてみます。

しかし、新幹線が開通してからというもの有名店の予約はほぼ不可能となり、バーも早い時間は満席で入れません。

一見さんお断りの店は店で来客が多いらしく、ほぼ当日予約は不可能。

時々嫌われているのではないかとすら思います。


金沢から足が遠のくばかりの今日この頃ですが、みんなが新幹線ならば、逆に私は飛行機だよね。

ということで小松空港を顧みると。。。

なんと駐車場半額(1泊500円)、飛行機代大幅値下げではありませんか! 

金沢の店まで1時間、帰りのタクシー代1万9千円。

銀座の店まで3時間、片道飛行機代1万2千円。

行ったれ!銀座、新橋、赤坂、六本木。

こっちはこっちで予約困難店が目白押しだけれども、そこは優秀な東京のお友達にお願いして。

なんか東京って深いよね〜って思う今日この頃です。

金沢大学第三内科 同門会報/巻頭言(インデックス)

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2015年10月17日

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報/巻頭言(5)

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の同門会報原稿からです。
今回は、巻頭言です。


「小泉純一郎は第三内科同門会に現れるか」(5)

by    橘 秀樹(加賀たちばな元気クリニック 院長)
金沢大学第三内科 同門会報/巻頭言(インデックス)


そんな真っ暗な夜中でも人がいなくなったわけではないので、在宅患者さんが熱を出せば往診に行きます。

呼吸が止まればお看取りに行きます。

そんな生活を12年以上していると、高齢化社会にあって在宅医の使命の最大のものは間違いなく、より良く「死なすこと」だと思うようになりました。

聞くところによりますと、一周忌で親戚が集まった時に、訴訟を起こす話になることが多いそうです。

病院とは違い、在宅ではそのようなことはまだ少ないですが、それでもどうせなら、一周忌の時に訴訟の話ではなく、
「うちの爺様は大往生だったなぁ。あんな幸せな最後で良かったなぁ。自分もあんな風に死にたいなぁ」
と親戚一同が美味しいお酒を飲みながら話せるようにしたい。

その方が、訴訟に勝って何千万円もらうよりもずっと幸せなはず。

それを手助けするかが在宅医の仕事な気がする。

危篤状態の患家へ車を走らせながら、どう「助ける」のではなく、どう「看取る」のが最高なのか、そんなことばかり考える今日この頃です。

だって歴史上、死ななかった人はいないんですから。

そして目の前には、死期が決して遠くはない高齢の通院できなくなった終末期の人ばかりがいるんですから。

金沢大学第三内科 同門会報/巻頭言(インデックス)

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2015年10月16日

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報/巻頭言(4)

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の同門会報原稿からです。
今回は、巻頭言です。


「小泉純一郎は第三内科同門会に現れるか」(4)

by    橘 秀樹(加賀たちばな元気クリニック 院長)
金沢大学第三内科 同門会報/巻頭言(インデックス)


地元では少子高齢化の進行をヒシヒシと感じる今日この頃です。

全国的な呼吸器内科医の不足は昔から変わらないようで、お陰様で呼吸器内科医としても在宅医としても加賀の地で(自分で言うしかないので言いますが)好評を博し、食べるに困ることなく、一家3人贅沢に過ごしています(笑)。

これも一重に藤村政樹先生(現七尾病院長)をはじめ、同門の諸先輩方のご指導のお陰と日々感謝しています(本当です)。

2003年に北陸初の在宅医療専門クリニックを開業し、最初は「変わり者」扱いされたのですが、今では主流です。

加賀では未だに在宅専門クリニックは当院だけですが、金沢などには多く誕生しているようです。

金沢はいいですよね。

加賀市は夜9時を過ぎるとコンビニ以外の灯りを探すのが困難です。

ちなみに午前0時を過ぎるとコンビニだけと言っても過言ではありません。

まあ日本全国、地方は皆同様なのでしょうが。

金沢大学第三内科 同門会報/巻頭言(インデックス)

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2015年10月15日

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報/巻頭言(3)

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の同門会報原稿からです。
今回は、巻頭言です。


「小泉純一郎は第三内科同門会に現れるか」(3)

by    橘 秀樹(加賀たちばな元気クリニック 院長)
金沢大学第三内科 同門会報/巻頭言(インデックス)


何かの本に書いてありました。

「すべては目指すことから始まる」と。

そうです。

すべては思い付きから始まるのです。

うん?ちょっと違うかな? 

まあ、人それぞれということで。

小泉純一郎さん的に言えば「人生いろいろ。講師もいろいろ」ということで。

さて2017年の同門会に小泉純一郎氏は現れるのか? 

現れたら、これを読んだ人はお得でした。

「三内版小泉劇場」の初版部数限定のパンフレットを読んだみたいなものですから。

現れなかったら、これを読んだ人は無駄だったかもしれません。

無駄な時間を使わせてごめんなさい。

先に謝っておきます。


閑話休題。

私事ですが、加賀温泉駅前で開業して12年以上が経ちました。

加賀市医師会では厚生親睦委員長を経て2015年春から総務委員長をしています。

そういえば三内にいる時はリクリエーション委員でした。

第三内科初の飛行機による医局旅行を実施したのが、私と2015年度現在医局長の近藤恭夫先生の2人です。

ちょうど中尾眞二先生が教授になられた年で、ある意味やりたい放題でした。

今も昔も基本、遊び担当なんだな〜(しみじみ)と思います。

他、加賀市在宅医療推進協議会代表、石川県医師会地域包括ケア委員会委員、県医師会ヴィジョン委員会委員、県医師会医学部学生教育推進委員会委員、金沢大学非常勤講師(4年生臨床講義)もしています。

金沢大学第三内科 同門会報/巻頭言(インデックス)

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2015年10月14日

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報/巻頭言(2)

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の同門会報原稿からです。
今回は、巻頭言です。


「小泉純一郎は第三内科同門会に現れるか」(2)

by    橘 秀樹(加賀たちばな元気クリニック 院長)
金沢大学第三内科 同門会報/巻頭言(インデックス)


さてそれを踏まえた上で、そんな「いろいろな人」の興味をどうやって引くか? 

やっぱり衝撃的な題名が先ず必要不可欠。

「ノストラダムスの大予言」
的なのが最高だが(この時点でオッサン的思考から抜け出せていない上に)、現実問題として私に予知能力はないので20XX年Xの月南海トラフ沖地震が…って言うのは無理だし。

次の三内の教授は○○でしょう〜っていうのは、キナ臭くてもっと無理だし。

それなら可能な中で最も不可能そうなものは何だ。

そして同門会と関係あるものは? って考えたところ、お題は「小泉純一郎と三内同門会」、いやいや「小泉純一郎は第三内科同門会に現れるか」がいいんじゃないかと何かが降りてきた。

これなら同門会と関係ありそうだし、「何々」と思って読み始める人が例年より多いはず。

小泉純一郎とは、言わずと知れた中曽根康弘さん以来任期を全うした唯一の内閣総理大臣で、発足時の内閣支持率はなんとMAX87%で戦後1位。

郵政民営化が記憶に鮮明だが、それ以前に絶対不可能と言われた道路関係四公団・石油公団・住宅金融公庫・交通営団など特殊法人の民営化を成し遂げ、更に抵抗が強かった教育基本法の改定も成し遂げた(マスコミでは戦後最悪の改悪と言われているが、マスコミが最悪と言うのだから結構良い改革だったのだろう)。

911後には「テロ特措法」を成立させ、2003年には「イラク特措法」も。

他にも後期高齢者医療制度導入、靖国神社参拝継続、どぶろく特区、「竹島は日本のものです」発言、部落利権捜査、拉致被害者帰国、半島擁護のマスコミと対決など、言いたい放題言っているように見えてなぜか支持率が40%を切ることはなかった。

「日本は国連常任理事国に入るべき」とジョージWブッシュ米大統領に言わせ、ウラジミール・プーチン露大統領からは北方領土問題解決の言質を取るなど、歴代内閣ができなかったことを次々と成し遂げた。

まあマスコミがあまり報道しなかったので記憶にない方も多いでしょうし、実際2015年時点で最後の2つは現実になっていないので成果は0ですが。

それでも拉致被害者5名の帰国など成果もあり偉大なのではないでしょうか。

中曽根さんと小泉さんの間に10人いますが何人言えますか? 

そして話を聞いてみたい人いますか? 

そう考えるとやっぱり小泉純一郎さんは偉大です。

好き嫌いとは全く別の話です。

そこで旧第三内科同門会特別講師として小泉純一郎さんを呼ぼうって思いつきました。

たった今2015年10月現在、同門会幹事の一人として思いつきました。

「えっ、それだけ?!」、「この凄い題名の意味ってそれだけ?」って思った人。

あなたは常識的です。

普通です。

安心してください。

吐いてます(あっ、「安心してください。穿いてます」ってギャグ分かりますか? わからない方はお孫さんに聞いて下さい)。

金沢大学第三内科 同門会報/巻頭言(インデックス)

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2015年10月13日

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報/巻頭言(1)

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の同門会報原稿からです。
今回は、巻頭言です。


「小泉純一郎は第三内科同門会に現れるか」(1)

by    橘 秀樹(加賀たちばな元気クリニック 院長)
金沢大学第三内科 同門会報/巻頭言(インデックス)


同門会
って「知らない年寄りの先生が来る会」ってイメージだったのが、いつの間にか「巻頭言」を書く役が回ってきた。

納得がいかない。

こんなのは、良く知らないおじいちゃん先生が昔ばなしを織り交ぜながら、同門会の未来に幸多かれという感じの文章を寄稿するものじゃないのか? 

私はまだおじいちゃんじゃないし、大体「巻頭言」なんて読む人が何人いるんだ? 

恥ずかしながらというか、普通だと思うのだが、私は三内に入局して24年(こう書いた時点でオッサンだと気づいた)一回も「巻頭言」全文を読んだことがない。

編者に敬意を表して一言、「研究室から」は目を通しています。

プチアンケートを実施したのだが、案の定「巻頭言」全文を読んだことがあるという同門会員には出会えなかった。

まあ私の周りが特別なのかもしれないが。


そんな私でも書く方の立場になると、せっかく書くのだから多くの人に読んでもらいたいと思ってしまい、いろいろ思案してみたのだが、皆さんが興味あるものなんて千差万別だし、だいたい医者なんて斜めに構えた人種の集まりだし、もともと人の話なんて聞かないし、まあ、そんなのは私だけかもしれないが(反省)。

金沢大学第三内科 同門会報/巻頭言(インデックス)

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播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

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2015年10月12日

きのこをめぐる冒険(II)インデックス:金沢大学呼吸器内科

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の同門会報原稿からです。

きのこをめぐる冒険(II)インデックス

1)カビの研究
2)空気清浄とコンタミネーションコントロール
3)Asian Aerosol Conference(AAC)

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2015年10月11日

きのこをめぐる冒険(II)Asian Aerosol Conference(AAC)

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の同門会報原稿からです。

きのこをめぐる冒険(II)Asian Aerosol Conference(AAC)

きのこをめぐる冒険(II)インデックス:金沢大学呼吸器内科

50歳も過ぎれば、“自分ご褒美”が必要だ。

人にわかってしまう贅沢品などには興味はない。

乗ってみるのだったら、招請講演の帰りと決めていたが、
立派すぎるシートは、創作活動には不向きだ。

原稿も仕上がらなければ、思い浮かんだ旋律さえ書きとめられなかった。

おそらく“なにもしないという贅沢”が求められる空間なのだ。

差額に価値を見出そうなどという姑息な作戦は、陽あたりの良い丘陵を思い浮かべることができないワインを口にした時点で失敗に終わる。

どうやら、自分ご褒美を受け取りそこなったようだ。こんな時は、“蛍の光”が流れる閉店まぎわのデパチカに限る。

そこには極上の笑顔が約束されている。


「先生。今度、国際学会ですよ。6月。金沢です。」

「金沢で国際学会?」

「Asian Aerosol Conference。AACです。基調講演お願いしますよ。」


メーカーのブースでは、各社、最新機器を得意げにPRしている。

各国の色彩感あふれる熱気が4日間にわたって会場周辺に漂った。

<担子菌とアレルギー性呼吸器疾患>。


発信さえしつづけていれば、そこに何かを見出す誰かがきっといる。

「あのスライド、アンコールワットですよね。夜の帳が下りる直前の、密林のワット遺跡群。

先生からのメッセージのようにも思えましたが。」

— つながなくてはいけない。若い研究者たちに繋がなくては — 


11月に入って、TK大学の学生さんから、手紙が届いた。

— おかげさまで、学位論文通りました!本当にありがとうございました。—

ヤケイロタケのPCR解析に関する論文だ。

ペコリと頭をさげた彼女の微笑みが思い出され、なによりの“ご褒美”になった。


「先生、もう乗った? グラン・く・ら・す!」 

「まさか。乗るわけないだろ。。。」

きのこをめぐる冒険(II)インデックス:金沢大学呼吸器内科

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2015年10月10日

きのこをめぐる冒険(II)空気清浄とコンタミネーションコントロール

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の同門会報原稿からです。

きのこをめぐる冒険(II)空気清浄とコンタミネーションコントロール

きのこをめぐる冒険(II)インデックス:金沢大学呼吸器内科

第32回 空気清浄とコンタミネーションコントロール研究大会 

招請講演の会場は、早稲田大学会議場。

スポットを浴びた壇上から、客席を徐々に見上げてゆくと、かなりの急勾配で人影が暗闇にまぎれてゆく。

医学系の参加者はいない。

ほとんどが、工学系のスペシャリストだ。

— ヤケイロタケが慢性咳嗽と関連が深いこと。
スエヒロタケが副鼻腔炎や肺障害を起こすこと。
そして新規疾患概念;スエヒロタケSAMの提唱。
黄砂に含まれているヤケイロタケは本当にアレルギー性呼吸器疾患を増悪させるのか?—

Awayでは、聴講者の反応を摑みにくく、どちらかというとnegativeに考えがちだ。 


「楽しかったですよ。先生のお話。まっまあ、飲んでください。」

ヤケイロタケはね、当社が手掛けた美術館でも、よく出るやつなんです。
まさか、アレルギーの病気をひきおこしていたとはねえ」。


「先生、黄砂というものは、宇宙から見なきゃだめなんですよ。
地球環境はね、上から見るでしょ、こう。
で、流れが見えてくるもんなんです。」


「突然すごい雨が降ってくるわけだ。
舗装なんてされていない。
水たまりができるだろ。
そこへ、バイクが突っ込んでくるわけだ。
バーっとね。
露店にならべてある食べ物がね、泥水ぶっかけられちゃうんだ。
それ、食べてるわけ。カンボジアだからな。」


最新の空調設備、工学技術を駆使して、“清浄環境の提供”を考えている彼らにとって、
環境真菌の問題は、決して無関心ではなかったようだ。

懇親会では、アルコールの勢いも手伝って、“専門家”と名乗る先生方が、プチ討論会で持論を展開し“環境真菌退治の策”をめぐらせたようだ。

結局、『問題とする真菌アレルゲンが、室内空間と外気とどちらに多く存在するのかを明らかにしなければ、議論がはじまらない』ということに収まったらしく、この10月にはKG大学の研究班が、金沢の患者宅に派遣されることになった。

きのこをめぐる冒険(II)インデックス:金沢大学呼吸器内科

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2015年10月9日

きのこをめぐる冒険(II)カビの研究

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の同門会報原稿からです。

きのこをめぐる冒険(II)カビの研究

第32回 空気清浄とコンタミネーションコントロール研究大会(東京2015.4.21.)
9th Asian Aerosol Conference (Kanazawa June 24-27, 2015)に参加して

by   小川 晴彦(石川県済生会金沢病院 内科)

小川DR

きのこをめぐる冒険(II)インデックス:金沢大学呼吸器内科


≪先生をアンコールへお連れしたいですな。
アンコールワット。自然と遺跡が調和した世界文化遺産。
息を呑まずにはいられない、神秘的な光景。
是非、先生をアンコールへ。。。。。≫


うつらうつらしていたようだ。

倒しすぎたシートを少し起こした。

軽井沢を通りすぎたあたりだろうか。

アテンダントが‘何かお飲み物は?’という微笑みをかけてきた。


アレルギー性呼吸器疾患と担子菌(きのこ)の臨床研究が進むにつれ、自然環境そして室内環境に関わる研究者達の中に顔なじみが増えた。

「先生のカビの研究を、来年度のプロジェクトに組ませていただきたいのです。」

「無理ですよ。おなかが弱いんで。」

「大丈夫。一週間くらい下痢をすれば慣れるもんです。」

そんな会話のうちに、少しずつ惹かれていたのかもしれない。

もしかしたら、一度は見ておかなくてはいけない光景が、本当にあるのではないかと。

きのこをめぐる冒険(II)インデックス:金沢大学呼吸器内科

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2015年10月8日

金沢市立病院での歩み(インデックス):金沢大学呼吸器内科

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の同門会報原稿からです。

金沢市立病院での歩み(インデックス) by  安井正英

 

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2015年10月7日

金沢市立病院での歩み(4):金沢大学第三内科(呼吸器内科)

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の同門会報原稿からです。

金沢市立病院での歩み(4)スギちゃんネタ by  安井正英

金沢市立病院での歩み(インデックス):金沢大学呼吸器内科

安井DR


他にも様々な出来事が思い出されますが、とにかく市立の職員の方々はやさしく協力的で、好き放題やらせていただいてきたことを改めて認識し、この場を借りて感謝申し上げます。

残り10年あまりですが、毎年新たなことにチャレンジしつつ、呼吸器内科専門医としての日々を楽しんでいきたいとの思いを新たに致しました。


写真は、2012年の金沢市立病院の忘年会で、スギちゃんネタを持ち時間の3倍以上やり続け、山野市長にもうけている場面です。

金沢市立病院での歩み(インデックス):金沢大学呼吸器内科

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2015年10月6日

金沢市立病院での歩み(3):金沢大学第三内科(呼吸器内科)

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の同門会報原稿からです。

金沢市立病院での歩み(3)間質性肺炎(IP) by  安井正英

金沢市立病院での歩み(インデックス):金沢大学呼吸器内科

最後に、本業の間質性肺炎(IP)に関して触れさせていただきます。

以前より、金沢大学皮膚科の多大なるご尽力をいただき、抗アミノアシルtRNA合成酵素抗体(抗ARS抗体)陽性IPの臨床研究に取り組んできました。

そのことを踏まえ、2013.10月第88回間質性肺疾患研究会での当番世話人となった際、「抗ARS抗体陽性の間質性肺炎(ARS-IP)」をテーマとしました。


この研究会は、日本におけるIPの中心的な集まりとなっており、金沢大学がARS-IPの研究ではイニシアチブをとっていることをアピールできたと思います。

また、私がIPに関わり始めた当初から、本研究会の歴史に加わることを一つの目標にしていたこともあり、終了後は感慨深いものがありました。

昨今のATS/ERSあるいは日本のガイドラインでのIPの分類は、アカデミズムとは正反対の方向にどんどん向かっている印象です。

原因/病態から分類し、“I(idiopathic)のないIP”を目指し、これからもコツコツ取り組んでいきたいと考えています。

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2015年10月5日

金沢市立病院での歩み(2):金沢大学第三内科(呼吸器内科)

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の同門会報原稿からです。

金沢市立病院での歩み(2)吸入 & RST
 by  安井正英

金沢市立病院での歩み(インデックス):金沢大学呼吸器内科

大学時代には、毎週金曜日、藤村先生のお隣で長らく外来をさせていただきました。

藤村先生は、高齢の喘息患者さんに対しても常に熱い吸入指導をされており、私も自然と吸入手技にはこだわりを持つ様になりました。

市立に赴任後、喘息患者さんの吸入手技をすべてチェックしてみると、ほとんどの患者さんが不十分でした。

“市立に通院する喘息患者さんは吸入手技が完璧だ”と言ってもらいたいと考え、早々に薬剤部長に協力をあおぎました。

インチェックとトレーナーを用いてまず吸引力を客観的に評価し、オリジナルで作成した最も細かな吸入手技評価表を用いて、初回は院内薬局で吸入指導を行うことにしました。

軌道に載り始めた頃、外来患者さんには院内処方ができなくなり、薬剤部長も退職されたため、新たな方策が必要となりました。

幸い2012年「吸入指導に関する病薬連携に関する研究」で厚労省科研費を薬剤部で取得したこともあり、近隣の調剤薬局と連携するシステムの構築に取り組むことになりました。

市薬剤師会と共同し繰り返し実技セミナーを開催し、市立方式の吸入指導システムの普及につとめ、県薬剤師会でも吸入指導セミナーを開催させていただきました。

しかし、金沢市内の他の病院でも同様の取り組みが始まり、今後統一したシステムの構築が必要だと感じているところです。


2012年に呼吸ケアサポートチーム(RST)加算が導入され、北陸で最初のRSTを立ち上げました。

本来人工呼吸器管理を主目的としたチームですが、呼吸器疾患に関連するあらゆるケアをレベルアップし、さらに開発していくことを目的として活動を始めました。

病棟看護師に対する吸入指導セミナー、気管支体操による気管支分岐の理解およびそれを用いた体位ドレナージ法の習得や気管支鏡検査後の看護などに取り組んできました。

さらに、金沢大学保健学科根本教授のご尽力を得て、NPPVマスク接触圧の測定とモニタリングおよびマスク内圧—呼吸モニターシステムの開発にも取り組みました。

毎週火曜日午後に1時間ほど機器の調整や実験を行なっていましたが、看護師さんに被験者として体験してもらうことで、NPPVマスクフィッティングへの理解を深めてもらうことができました。

RST活動を通じて、呼吸器エキスパートナースを育成し、地域の指導的役割を担う人材を輩出することも私の目標となっています。

金沢市立病院での歩み(インデックス):金沢大学呼吸器内科

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2015年10月4日

金沢市立病院での歩み(1):金沢大学第三内科(呼吸器内科)

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の同門会報原稿からです。

金沢市立病院での歩み(1)内視鏡検査 by  安井正英

金沢市立病院での歩み(インデックス):金沢大学呼吸器内科


2008(平成20)年4月より金沢市立病院(以下市立)に勤務し、早くも8年目となりました。

この機会に、私の市立での歩みを振り返ってみたいと思います。


まず、意外かもしれませんが、私は気管支鏡など診療手技が大好きな人間です。

赴任に際し、高田院長から胸腔鏡をプレゼントしていただき、胸腔ドレーンの挿入が必要な胸水貯留例は、原則的に胸腔鏡を行うことにしました。

結核病棟があるため、高齢の結核性胸膜炎症例も多く、最高97歳でも安全に施行できています。

毎回、野村先生や看護師さん達と相談しながら試行錯誤を重ね、いくつかのオリジナル手技も含めて市立メソッドをある程度確立しました。

気管支鏡検査でもEWSを用いた気管支充塡術では、全身麻酔下に気管支造影とキュレット使うなどの工夫を重ねた市立メソッドがベストだと密かに思っています。

まだまだチャレンジしたいことが数多くあり、内視鏡検査は私にとって至福のひとときとなっています。

金沢市立病院での歩み(インデックス):金沢大学呼吸器内科

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2015年10月3日

クリニックの女性外来(2):金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の同門会報原稿からです。

クリニックの女性外来(1):金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)より続く。

「クリニックの女性外来」(2) by  杉森尚美(平成3年入局)

また女性外来ということで、大豆イソフラボン由来のエクオールの宣伝が頻繁にあり、腸内細菌の研究がどんどん進んでいるのに驚かされます。

大豆イソフラボンをせっかく摂取しても、腸内にエクオール産生菌がいないと、女性ホルモンを補う効果が期待できないとのこと。

最近オーダーメイド医療と言われますが、ゲノム多型に、生活習慣、腸内細菌の種類まで考慮する時代になってきている、と感じております。

ちなみに私は尿検査で測定したところ、レベル4で一応エクオール産生腸内細菌がいるらしいとわかりました。

腸内に棲み着く細菌は、幼少時に決定するらしいので、親に感謝です。


台湾の臭豆腐にエクオールが飛びぬけて多く含まれていることが報告されましたが、士林夜市を訪れたときに試しに食べてみたことがあります。

しかし口に入れた途端吐いてしまいました。

今考えると、あーもったいない、です。


先日金沢で開催された日本血液学会で、造血幹細胞の増殖・生存にバリンが必須であると衝撃的な発表がなされました。

また私は最近、ビタミンB1誘導体のベンフォチアミンが白血病細胞に効果があるという報告をさせていただきました。
(ご興味ある方はクリニックのホームページhttp://sugimoriclin.byoinnavi.jp/pc/最近のアクティビティvol.4、vol.6をぜひご覧ください。)

大豆イソフラボンに、必須アミノ酸のバリン、ビタミンB1などなど、身近に重要な働きをする物質が多々あるのではないかと考えつつ、「ためしてがってん」で山瀬まみが、
「え〜!。そんな大事なこと今やっとわかったんですか!」
と叫ぶのを横目で見ながら、日々のお弁当や食事を作る重要性に気が付き、それらを必死で作っている女性のための女性外来も、ますます充実させたいと思っております。

ご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願いいたします。

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2015年10月2日

クリニックの女性外来(1):金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の同門会報原稿からです。

「クリニックの女性外来」 by  杉森尚美(平成3年入局)

杉森DR
私は平成3年に医学部を卒業しましたが、卒業試験の2週間前に長女を出産し、1年間そのままお休みしました。

翌年からの勤務は、育児中であると配慮をしていただいて研修させていただき、公立病院、私立病院、国立療養所など、また非常勤先として老人保健施設、精神病院、企業の産業医などを経験し、大学病院勤務ではスタッフの一員として、さまざまな働き方を経験させていただきました。

そして現在は大学の非常勤勤務とともに、主人のクリニックで開業医として勤務しております。

クリニックでの私の外来は、血液外来と女性外来が中心で、女性外来には高齢女性の尿失禁、若年女性の月経前症候群、生理痛をはじめ、更年期障害の方が多数来院されるようになってきました。

同年代の患者様たちの話を聞いていると、体の不調の悩みに大いに共感できます。

メタボリック症候群や膠原病、甲状腺疾患なども好発する年代ですので、スクリーニングの検査をしますがたいてい異常なし。

産婦人科に紹介し、ホルモン補充療法はちょっと、という方には漢方の出番でおそるおそる使ってみています。

クリニックの女性外来(2):金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)へ続く。

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2015年10月1日

近況報告 (2):金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の同門会報原稿からです。

近況報告 (1):金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)より続く


近況報告 (2)    by    飯田 恵 (平成9年入局) 

あの日は「また地震だ」と思ったのもつかの間、揺れはどんどん大きくなり、しかも長く続きました。

病院の壁は軋み、薬品棚やカルテ棚はすべて倒れ、死ぬのではないかと恐怖を感じました(水戸は震度6弱でした)。

同時に停電になりましたので電子カルテも使えず、診療も不可能となりました。

幸い医療機器や建物に大きな被害はなかったので、3日間の休診のみで診療を再開することができました。


一方自宅マンションの状況は悲惨で、(免震構造ではなく)耐震構造の14階であったため揺れはさらにひどく、たんすや本棚など家具は倒れ、壁はひび割れ、食器は高価ものから砕け散りました(安いのはなぜか割れない)。

周囲は液状化がおこり、30cm地盤沈下したため水道管も断裂し、掃除をしようにも水道が使えず大変でした。

停電のためエレベーターも使えず、階段で荷物を運ぶのも一苦労で、かといって飼い猫がおりましたので、避難所にも行けず途方にくれました。

そのほか、停電のため機械式駐車場から車が出せなかったり、災害にとても弱い環境で生活していたことを痛感いたしました。

先生方もどうぞ十分お気を付け下さい。 


水戸に来てからは、月に一度土曜の診療後に東京ドームにジャイアンツ戦を見に行くことを楽しみにしております。

娘と一緒にジャイアンツのレプリカユニホームを着て応援しております。

阪神戦はやはり盛り上がりますね。

阪神ファンのヤジはジャイアンツファンの私が聞いてもとても面白く、楽しみの一つです。


また今年は北陸新幹線が開通しましたので、実家の富山への帰省では何度か利用いたしました。

ここ水戸でも金沢ブランドは魅力があるらしく、金沢生まれの娘は同級生にうらやましがられると聞きます(ちなみに県別魅力度ランキングで茨城は最下位!)。

いつか家族で北陸新幹線に乗ってゆっくりと金沢を訪れたいと話しております。


最後になりましたが、同門の先生方のますますのご発展を祈念いたしております。

今後ともよろしくお願い致します。



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