金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2013年09月07日

DICとアンチトロンビン(AT)11:AT活性の意義

DICとアンチトロンビン(AT)10:AT、プロテインC&Sより続く。        

AT11


播種性血管内凝固症候群(DIC)におけるアンチトロンビン(AT)の意義についてまとめてみました。

DICにおけるAT活性の低下は歴史的には大変に有名な所見ではありますが、全てのDICで低下するわけではないことをまず認識したいと思います。

また、DICにおいてAT活性が低下していても、それは必ずしもDICのためという訳ではありません。

その上で、AT活性の低値は、一部のDIC基礎疾患(敗血症など)での予後予知マーカーとしての意義は大きいようです。


参考;TAT


(続く)DICとアンチトロンビン(AT)インデックス

 

<リンク>

血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
金沢大学血液内科・呼吸器内科HP
金沢大学血液内科・呼吸器内科ブログ
研修医・入局者募集

参考:血栓止血の臨床日本血栓止血学会HPへ)
 

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:10| DIC