金沢大学・血液内科・呼吸器内科
※記事カテゴリからは過去の全記事をご覧いただけます。
<< 前のエントリトップページ次のエントリ >>
2014年03月27日

福井県済生会病院(2):患者さんの立場で考える

福井県済生会病院(1):済生の心、なでしこ より続く。

 
病院紹介 福井県済生会病院(2)

内科主任部長・健診センター所長   岡藤和博(昭和52年入局)
病院全景
(病院全景です。中央が本館、右が東館、左手前の格子状のデザインが南館。(緩和ケア病棟は本館の影になっています)
 

患者さんの立場で考える

当院の基本理念は、「患者さんの立場で考える」です。

済生の心を基にした、質の高い医療・福祉を提供することにより、地域完結型の医療を目指しています。

その為に積極的に医療機器の購入やシステムを取り入れ、チーム医療を持って推進・実行しています。

病院の移転は平成5年ですが、これに合わせてオーダリングリングシステムの導入を行い、平成14年には、電子カルテの導入を行っています(N社が手掛けた4番目の病院とのことです)。

PETは平成16年、トモセラピーは平21年に導入しています。

また、日本で初めてのAHA公認のBLS-ACLSトレーニングセンターを、平20年に開設しました。

全職員が研修を受けることを目標にし、私もプロバイダー資格を持っております。

施設の増改築は、ニーズに合わせて行い、平16年に東館(健診センター、血液浄化センター、医局、図書室、医療情報センター、PETセンター)を建設し、平25年7月に、南館を建設しました。

一階は「なでしこプラザ」と称し、患者総合支援フロア(がん診療、医療支援等の患者さんの種々の相談業務に当たる)と、メディカル情報サロン(医療情報教育センター)を置き、2階に小児科・眼科・耳鼻科病棟、3階に産科病棟を置いています。

今後の本館改修に備えた設計もなされています。ちなみに、一階にはS.B.コーヒーの店舗も入りました。

地域医療としては、平5年に北陸初となる医師会開放型病床を新設し、医師会との連携が密になる基礎となりました。

平10年には快適な環境の緩和ケア病棟を建設しています。

チーム医療を推進するために、すべてのスタッフ(職種、職位問わず)は、研修・視察を、院内のみでなく院外でも受けるシステムとなっています。

また、視点を国外にも向け、メイヨークリニックを視察し、その理念、組織作りを学んでいます。

一方、経営の質も問われる時代ですので(特に当院は独立採算制)、DPCや7対1看護体制に対応し、経営の指標となる認証取得は積極的に行っています。

主なものには、日本医療機能評価機構の認定証取得(平10年。更新中)、ISO9001取得(平17年、更新中)があり、平23年には福井県の経営品質賞(知事賞)、平24年には日本経営品質賞(大規模部門)を受賞しています。

病院の規模は、460床(結核4床)、職員は約1200人、常勤医師は研修医を含めて130人です。

(続く)福井県済生会病院(3):すべての領域に適切な医療を
 
 
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
金沢大学血液内科・呼吸器内科HP
金沢大学血液内科・呼吸器内科ブログ
研修医・入局者募集

参考:血栓止血の臨床日本血栓止血学会HPへ)
 

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:45| その他