金沢大学・血液内科・呼吸器内科
※記事カテゴリからは過去の全記事をご覧いただけます。
<< 前のエントリトップページ次のエントリ >>
2016年07月03日

菜食主義の貧血・鉄欠乏性貧血・汎血球減少

平成28年度血液内科学系統講義試験
細胞移植学(血液内科)
平成28年7月13日(水)

問3.   
菜食主義の33歳・タイ人女性が顔色不良のため血液内科に紹介された。血液検査では白血球数2900/μl、 赤血球数184万/μl、ヘモグロビン7.9 g/dl、ヘマトクリット22.9%、血小板数5.5万/μl、LDH 920 U/mlであった。


1) MCV値を冪数(10x乗)表示の単位をつけて記載せよ。

2)次に行うべき検査は何か?

 

問4.    鉄欠乏性貧血に関する記載のうち正しいのはどれか。3つ選べ。

(1)    近年では異食症や嚥下困難をみることは稀である。
(2)    骨髄中の鉄芽球は減少する。
(3)    爪の平坦化は特徴的ではない。
(4)    血中のトロンボポエチン値は上昇する。
(5)    ヘリコバクター・ピロリ保菌者では鉄剤の反応が悪い。

a. (1)(2)(3) b. (1)(2)(5) c. (1)(4)(5) d. (2)(3)(4) e. (3)(4)(5)




問5.    次の中で汎血球減少を来す疾患はどれか。3つ選べ。

(1)    巨赤芽球性貧血
(2)    発作性寒冷ヘモグロビン尿症
(3)    Evans症候群
(4)    血球貪食症候群
(5)    肝硬変

a. (1)(2)(3) b. (1)(2)(5) c. (1)(4)(5) d. (2)(3)(4) e. (3)(4)(5)

 

問3.(正答)

1)124 x 10-15 L

2)血清中のビタミンB12の測定


問4.(正答)b


問5(正答)
c
 

 <リンク>
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

金沢大学血液内科・呼吸器内科HP

金沢大学血液内科・呼吸器内科ブログ

研修医・入局者募集

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:09| 医師国家試験・専門医試験対策