金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2013年05月09日

幼若血小板比率(IPF)(3) 注意点

幼若血小板比率(IPF)(3) 注意点

参考:幼若血小板比率(IPF)/網血小板:インデックス

幼若血小板比率(IPF)(2) 疾患/病態より続く。


注意点

1)    血小板輸血の影響

血小板輸血製剤のIPFはほぼ0%です。

したがって、血小板輸血後IPFは希釈性に低下するので評価に注意します。


2)    IPF低下の臨床意義は不明

「IPF低下=血小板造血能低下」とは言えません。


3)    IPFは血小板産生能、血栓傾向の簡易指標

IPFは非侵襲的検査として有用性ですが、骨髄検査に置き換わるものではありません。


4)    IPF測定法は標準化されていない

施設毎に基準値を設定する必要があります。


(続く)幼若血小板比率(IPF)(4) 症例
 

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:14| 出血性疾患