金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2014年07月27日

血液内科学系統講義試験:血液凝固検査

平成26年度血液内科学系統講義試験:細胞移植学(血液内科)

平成26年7月22日 (火)試験時間 16時30分〜17時30分(60分間)

 

問12.下記の疾患または病態のうち、検査所見の記載が正しいのはどれか。1つ選べ。


  疾患/病態 出血時間 PT
APTT Fbg
HPT
a アスピリン内服 延長
正常 延長
正常 正常
b ビタミンK欠乏症 正常 延長
延長
正常 正常
c 先天性第XII因子欠損症 正常 正常 延長
正常 正常
d von Willebrand病
正常 正常 延長
正常 正常
e ワルファリン内服 正常 延長
延長
正常 正常

PT:プロトロンビン時間
APTT:活性化部分トロンボプラスチン時間
Fbg:フィブリノゲン
HPT:ヘパプラスチンテスト


(解説)

a アスピリン内服してもAPTTは正常です。

b ビタミンK欠乏症では、HPTは低下します。

c 正しいです。

d von Willebrand病では出血時間が延長します。

e ワルファリン内服では、HPTは低下します。

 

(正答)c


 
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
金沢大学血液内科・呼吸器内科HP
金沢大学血液内科・呼吸器内科ブログ
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参考:血栓止血の臨床日本血栓止血学会HPへ)
 

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:10| 医師国家試験・専門医試験対策