金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2016年01月04日

金沢で学会をやるということ(4)実質的な準備の開始

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報の原稿からです。

今回は、教授ノートです。


金沢で学会をやるということ(4)実質的な準備の開始

by  中尾眞二教授

開催会場や開催日が決まってから約2年後の2014年6月に第1回プログラム委員会が開催され、そこからいよいよ本格的な準備が始まりました。

日本血液学会の場合、プログラムの内容は、常設のプログラム企画委員会と、学術集会ごとに編成されるプログラム委員会でほとんど決定されるため、学会長が口を挟む(挟める)ことはほとんどありません。

シンポジストや教育講演の演者候補者が固まる2014年10月頃から、海外の演者候補者とのやり取りやコングレ、日本血液学会事務局とのメール交換などで徐々に忙しくなってきました。

2013年2月にやった日本造血細胞移植学会では、直接招待した海外の演者は6人ほどでしたが、今回は5倍近い海外演者らと直接・間接的に連絡を取る必要がありました。

この海外演者の予定が全て決まるまでの2015年5月頃までがもっとも多忙な時期だったように思います。

プログラム委員会とは別に、プログラム企画委員長の北大豊嶋教授と日本血液学会事務局の事務局長らが金沢で集まる準備委員会も2か月に1回開かれました。

学会長経験のある先輩理事からは「最近の学会は、担当企業や学会のプログラム委員会がほとんどやってくれるので、学会長とは言っても大してやることはない」と聞いていたのですが、かなり当てが外れました。

ただ、学会長ならでは得難い体験も沢山させてもらいました。

2015年2月にワシントンDCであったアメリカ血液学会プログラム委員会で、招聘が難航していた著名な研究者に是非金沢に来てくれと直接交渉したり、大阪の日本製薬協会の事務所に学術集会への寄付をお願いに行ったりしたのは今ではよい思い出です。

金沢で学会をやるということ(インデックス)日本血液学会学術集会  へ

 

 <リンク>
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:42| 研修医の広場