金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2016年07月20日

血液製剤・輸血後副作用・アルブミン製剤

平成28年度血液内科学系統講義試験
細胞移植学(血液内科)
平成28年7月13日(水)


問31.    血液製剤の取り扱いについて正しいのはどれか。2つ選べ。


a.    血小板製剤は採血後7日間使用できる。
b.    照射赤血球製剤は照射当日に使用する。
c.    赤血球製剤は冷蔵(2〜6℃)で保存する。
d.    新鮮凍結血漿は採血の1年後から使用できる
e.    血小板製剤は室温(20〜24℃)で振とう保存する。   



問32.    輸血後副作用とその対策の組み合わせで正しいのはどれか。2つ選べ。

a.    TACO (transfusion-associated circulatory overload) ― 血液製剤への放射線照射
b.    輸血後鉄過剰症 ― 鉄キレート療法
c.    パルボウイルス感染症 ― NAT検査
d.    輸血後GVHD ― 免疫抑制剤の予防投与
e.    抗HLA抗体産生 ― 血液製剤からの白血球除去   



問33.    アルブミン製剤に関して正しいのはどれか。2つ選べ。

a.    大量の腹水穿刺時には等張アルブミン製剤を使用する。
b.    肝硬変に伴う浮腫の治療には高張アルブミン製剤を使用する。
c.    投与したアルブミン製剤の血管内回収率はおおよそ40%である。
d.    25%高張アルブミン製剤は5%等張アルブミン製剤に比べてアルブミ含有量が多い。
e.    高張アルブミン製剤は二重ろ過血漿交換療法(DFPP)の補充液として使用される。   



(正答)

問31  c, e
問32  b, e
問33  b, c


 <リンク>
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:52| 医師国家試験・専門医試験対策