金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2009年08月04日

出血傾向(血液凝固検査と鑑別診断):医学コアカリ対応(6)

出血傾向(血液検査):医学コアカリ対応(5)からの続き

 

出血性疾患の鑑別には、血液凝固検査がとても重要です。

出血性疾患のなかでも、代表的な疾患・病態について、検査所見がどうなるのか表にしておきたいと思います。

なお、いずれの疾患・病態についても、「典型例」についての変動を書かせていただきます。

血液凝固検査入門(インデックスページ)

 

疾患名 血小板数 出血時間 PT APTT フィブリノゲン FDP
血友病A&B N N N N N
von Willebrand病 N N N N
血小板無力症 N N N N N
ビタミンK欠乏症 N N N N
DIC
先天性第VII因子欠損症 N N N N N
肝硬変 N
老人性紫斑病 N N N N N N
ワルファリン内服 N N N N
アスピリン内服 N N N N N

N:正常

 

(続く)

出血傾向(鑑別・確定診断):医学コアカリ対応(7)

 

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 05:16| 出血性疾患 | コメント(0)

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