金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2009年10月06日

溶血性尿毒症症候群(HUS)&HELLP症候群:医師国家試験 問題対策

血栓性血小板減少性紫斑病(TTP):医師国家試験対策から続く。

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<医学部学生対象>
血液内科(血栓止血領域)(24)


溶血性尿毒症症候群(HUS)【重要疾患】

Hemolytic Uremic Syndrome


<本態>

・微小血管内皮障害、および血小板活性化が原因となって,微小な血小板血栓が多発し,血小板数低下に伴う出血傾向とともに,腎不全をきたす.
多発した微小血栓間を通過するため,赤血球破砕溶血性貧血の所見もきたす.
乳幼児に多い.
TTPの一亜型だが,TTPとは発症機序は異なる!
予後は比較的良好.

 

<発症機序>

TTPと異なり,vWF-CP(= ADAMTS13)に対する自己抗体の出現はない!
病原性大腸菌の産生するVero毒素が原因となることも.
上気道炎が先行することも.
薬剤性のものもあり.


<三主徴>
【完璧記憶!】

1. 血小板数減少
2. 溶血性貧血(赤血球破砕像)
3. 急性腎不全


<検査>

TTPと同じ + 腎不全の所見.
ただし、ADAMTS13に対する抗体の出現や、ADAMTS13活性の低下はない。


<治療>

腎不全の治療,血症交換など.

 

 

 

HELLP症候群【既出】【何の略か理解を!】

産科での重篤な合併症.
病態はTTP/HUSと類似する.自己抗体の出現はなし。

Hhemolysis(溶血)
ELelevated liver enzyme(肝酵素の上昇)
LPlow platelet(血小板数減少)


 


血栓性微小血管障害(TMA)
【話題】
thrombotic microangiopathy

血栓性微小血管症とも
TTP、HUS、HELLPなどをまとめた概念。

血栓性血小板減少性紫斑病(TTP):脳

溶血性尿毒症性症候群(HUS):腎

HELLP症候群:肝


(続く)
自己免疫性血栓症、出血&血栓の共存病態



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血液凝固検査入門(インデックスページ)ー図解ー

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 05:48| 医師国家試験・専門医試験対策 | コメント(0)

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