金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2010年04月04日

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科):臨床講義録

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)が担当の、臨床講義内容に関しまして、その一部を紹介させていただきます。

出典は、金沢大学第三内科同門会報です。



平成20年度 臨床講義録

2008年度の医学科4年生の冬学期の臨床講義は以下の日程、内容で進められました。

担当となった学生グループ(6-7人)に、約2週間前に症例を割り当てました。学生たちにとっては初めての症例提示となります。医療従事者として病棟に行くのも初めてであり、ジーパンやブーツのまま行き主治医より大目玉をくらったグループもありました。

プロトコールの作成と併行してプレゼンテーション用のスライドもPowerPointを用いて作成します。
ここで一つ魔法の言葉を用いてみました。


『みんな、準備に大変だと思いますが、本番では一つだけ笑いをとるように』



学生たちの目が輝きだしました。どんな種類の笑いもOKです。学生たちは本当に熱心に勉強しプラスαの笑いまで準備することとなったのでした。参考までに紹介します。

中尾のたいやき屋さん(有名)に皆で行ってたいやきを手にポーズしたスライドをプレゼンテーションの最後に提示したグループ有り(中尾先生のお顔はやや引きつっていらっしゃったかも、、)。

学生たちは準備のおかげでばらばらだった班の結束が強まった、と喜んでいました。

画像やイラストに凝ったグループもあり、また国家試験形式の問題を自分たちで作成し、クラスに問いかけてみたグループもありました。

最後のグループは笑いを取ることはできません。。。と訴えてきました。もちろんOKです。


試験やいろんな日程が重なり、これまでの勉強のためか心なしかやつれてみえました。

申し添えますが、回を重ねるごとに、中尾教授のきめ細やかな指導もあってか学生のプレゼンテーションはめきめき上達していったのはいうまでもありません。

本年度から春学期の試験期間を長くとるため、臨床講義の回数が大幅に減らされました。

これまでよりいっそう臨床講義の機会を大切にし、血液内科あるいは呼吸器内科に興味を持ち、門をたたいてくれる後輩たちが多数生まれることを切に願っています。         

(臨床講義係 杉森尚美)


2008年度冬学期

1月13日 急性前骨髄球性白血病(APL, AML M3)中尾
1月20日 播種性血管内凝固症候群(DIC)朝倉
2月3日 胃悪性リンパ腫 中尾
3月3日 汎血球減少の鑑別診断、再生不良性貧血aplastic anemia 中尾


系統講義では血液学総論、血球形態1,2、貧血1,2を中尾、血栓止血1,2を朝倉、輸血の基礎と臨床を高見、悪性リンパ腫急性白血病を奥村、MPD、CML、多発性骨髄腫、plasma cell dyscrasiaについて山崎宏人が担当しました。

呼吸器、感染症では藤村、舟田先生、笠原、片山、中積先生、西先生、北先生、安井先生が講義を担当されました。

 

【リンク】

播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

血液凝固検査入門(図解シリーズ)

金沢大学 血液内科・呼吸器内科ホームページ

金沢大学 血液内科・呼吸器内科ブログ

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 03:38| その他 | コメント(0)

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