金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2011年09月16日

血液内科試験:胃病変

内科学卒業試験(BSL評価試験)血液内科学の問題紹介と解答を続けます。

今回の問題は、胃病変のみられた血液疾患です。

スライド2


2.    64歳の男性。1か月前から心窩部痛があり、近医で上部消化管検査を受けたところ、胃体部後壁に大小不同の浅い潰瘍が4つ認められた。

生検では上図のように大型の細胞が認められた。

免疫染色の結果はCD20(+)、CD79α(+)、bcl-6(+)、Ki-67 陽性細胞率60%であった。精査・治療のため、血液内科を紹介された。



2-1. 以下の項目の中で優先的に行うべき検査・処置はどれか。

(1)    大腸内視鏡検査
(2)    腹部CT
(3)    骨髄生検
(4)    耳鼻科診察
(5)    ガリウムシンチグラフィー

a. (1), (2), (3) b. (1), (2), (5) c. (1), (4), (5) d. (2), (3), (4) e. (3), (4), (5)

 

2-2. FDG-PETでは胃の潰瘍性病変のみに強い集積が認められた。この患者に対して行われる可能性が高い治療はどれか。一つ選べ。

a.    放射線治療
b.    内視鏡的粘膜切除術
c.    リツキシマブ単独療法
d.    R-CHOP療法
e.    胃亜全摘術

 

 


正答)

2-1.   d

2-2.   d

 

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 20:38| 医師国家試験・専門医試験対策