金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2012年07月19日

血液内科学系統講義試験:輸血学(2)

平成24年度 血液内科学系統講義試験
細胞移植学(血液内科)
平成24年7月17日 (火) 


今回は輸血学(2)です。


問24.    血液製剤に関し誤っているのはどれか。1つ選べ。

a.    赤血球製剤は2-6℃で保存する。
b.    血液製剤から白血球除去を行う目的は、副作用予防である。
c.    4月1日の献血で得られた赤血球製剤の有効期限は、4月22日の24時である。
d.    特定生物由来製品は、ヒト由来原料から製造された医薬品である。
e.    免疫グロブリン製剤は、生物由来製品感染症等被害救済制度の対象である。


(解説)

a)    正しい。
b)    正しい。
c)    正しくは21日24時。採血日を1日目として、最終使用日は21日目である。
d)    正しい。
e)    正しい。


(答え) c



問25.    輸血前検査に関して正しいのはどれか。1つ選べ。

a.    副試験は省略できない。
b.    主試験は血液型検査の一種である。
c.    患者のHAV・HBV・HCV検査を行う。
d.    緊急輸血前の輸血関連検査用採血は不要である。
e.    ABO式血液型検査の原則は、2回採血・2回検査である。


(解説)

a)    省略して良い。
b)    交差適合試験の一種である。
c)    HBV・HCV・HIV検査を行う。
d)    血液型検査や交差試験の結果を待つ必要は無いが、採血は行う。
e)    正しい。

(答え) e




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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:16| 医師国家試験・専門医試験対策