金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2012年12月08日

ITPと抗リン脂質抗体症候群(APS)(2)

ITPと抗リン脂質抗体症候群(APS)(1)より続く。

APS2


 この図は新規に診断された特発性血小板減少性紫斑病(ITP)について、抗リン脂質抗体の有無によりその後の血栓症の発症について血栓未発症率を表したものです。

抗リン脂質抗体(aPL)が陽性のITP症例で、5年間の血栓未発症率が39.9%となっており、6割になんらかの血栓症を生じています。
一方でaPLが陰性のITP症例では、血栓の発症はわずか2.3%となっております。

また抗リン脂質抗体(aPL)の中でも特にループスアンチコアグラント(LA)陽性例では5年間で血栓症を発症する症例が66%にみられ、血栓症のリスクとしてLA陽性が重要と考えられます。

 

(続く)ITPと抗リン脂質抗体症候群(APS)(3)

 
<リンク>

血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:49| 血栓性疾患