金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2014年04月01日

金沢大学呼吸器グループ紹介(3)間質性肺炎グループ

金沢大学呼吸器グループ紹介(2)肺癌グループより続く。

呼吸器グループ紹介(3)間質性肺炎グループ

間質性肺炎の領域は、ピルフェニドン(商品名ピレスパ)が2008年に日本より発売され、これまで治療法がなかった特発性肺線維症(IPF)の世界に大きな変化が生まれました。

2013年には特発性間質性肺炎(IIP)のガイドラインが改訂されたことより、今後IPFを初めとして、間質性肺炎の治療に関して治療法の確立など、世界的に発展していくものと考えます。

今回、IIPのガイドラインの稀な症例に初めて加わった上葉優位型肺線維症(PPFE)に関してはガイドラインに加わる前から私達は渡辺先生を中心に研究をすすめており、当院のPPFEのまとめを報告する予定です(投稿中)。

また、筋炎関連間質性肺炎に関しては、高戸先生が抗ARS抗体陽性間質性肺炎であれば、筋炎の有無にかかわらず、間質性肺炎の特徴に差はないという報告をし(Res Med 2013)、抗ARS抗体陽性間質性肺炎の位置づけに関して大きな意味を示しました。

さらに、膠原病とは言えないが、抗ARS抗体陽性である間質性肺炎の、その他のIIPとの差異に関して早稲田先生が報告し、さらに抗ARS抗体のサブタイプによる違いに関して渡辺先生が報告しました。

IgG4関連肺疾患に関しては、早稲田先生がこれまでに引き続き厚生労働科学研究難治性疾患克服研究事業研究症例分野「IgG4関連疾患に関する調査研究班」の研究協力員として呼吸器分野に関する特徴の解析ならびに基礎的研究を行っています。

さらに渡辺先生は「移植後閉塞性細気管支炎(BO)に対するイマチニブの効果」をテーマに研究を継続しています。
 
(続く)金沢大学呼吸器グループ紹介(4)気道疾患グループ

 
 
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参考:血栓止血の臨床日本血栓止血学会HPへ)
 

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:12| 呼吸器内科