金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2009年09月12日

抗凝固剤:医師国家試験対策


<医学部学生対象>
血液内科(血栓止血領域)(1)


この後しばらく、医師国家試験対策用の記事をアップしていきたいと思います。
医学部生の皆さんに少しでもお役にたてれば良いのですが。。。。

国試を意識して、【既出】【頻出】【重要疾患】などのマークも記事内に、随時入れていきたいと思います。


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血液の成分

有形成分(顕微鏡で観察可能なもの)
・赤血球(red blood cell; RBC
・白血球(white blood cell; WBC
・血小板(platelet; Plts

無形成分(液体)
・血漿 (Plasma):全血の約55%



血漿(Plasma)

抗凝固剤(※)の添加された状態で遠心した上清(未凝固検体の上清)。
フィブリノゲン(Fbg)が含まれる.


血清(Serum)

抗凝固剤の添加されていない状態で遠心した上清(既凝固検体の上清).
フィブリノゲン(Fbg)が含まれていない.




(※)抗凝固剤

1) EDTA
:Caイオンのキレート剤。血液はCaイオン非存在下では凝固しない。血算用。【国試既出】

2)クエン酸ナトリウム
:Caイオンをブロック。凝固検査用。【国試既出】

3) ヘパリン

血液は活性化凝固因子がブロックされると凝固しない.
            ヘパリンは,アンチトロンビン(AT)を介して,抗凝固活性を発揮.  
AT非存在下では無効.

4) フッ化ナトリウム(NaF)
解糖系をブロック。血糖用の試験管【国試既出】

 

(続く)

血液凝固因子



凝固検査&DIC

1)血液凝固検査入門(図解)

2)DIC(図解)

3)DIC(治療ほか)



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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 06:41| 医師国家試験・専門医試験対策 | コメント(0)

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