金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2010年12月14日

血液内科(凝固検査)問題:(兼)医師国家&専門医 試験対策

金沢大学 血液学系統講義試験の問題紹介を続けたいと思います。

今回は、血栓止血学からです。

金沢大学の血液内科(血栓止血学)の試験問題の定番です。血液凝固検査に関する問題です。

 

 

  出血時間 PT APTT Fbg HPT
アスピリン内服 延長 正常 延長 正常 正常
Glanzmann病 延長 正常 正常 低下 正常
第VIII因子インヒビター  正常 正常 延長 正常 低下
ワルファリン内服 正常 延長 延長 正常 低下
von Willebrand病  延長 延長 正常 正常 正常
 

PT:プロトロンビン時間
APTT:活性化部分トロンボプラスチン時間
Fbg:フィブリノゲン
HPT:ヘパプラスチンテスト



(解説)
アスピリン内服しても、APTTは正常です。
・Glanzmann病(血小板無力症)では、フィブリノゲン(Fbg)は正常です。(参考:出血時間血餅退縮能
第VIII因子インヒビターでは、HPTは正常です。
ワルファリン内服:正しいです。
von Willebrand病 では、PT正常、APTT延長です。

 

(正答)

ワルファリン内服

 

(正答率)84.4%

 

【リンク】

血液凝固検査入門(図解シリーズ)

播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:39| 医師国家試験・専門医試験対策