金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2010年12月26日

血液内科問題(悪性リンパ腫):(兼)医師国家&専門医 試験対策

金沢大学 血液学系統講義試験の問題紹介を続けたいと思います。

今回は、悪性リンパ腫に関する問題です。

 

9.リンパ腫に関する記載の中で誤りはどれか。1つ選べ。

a.    日本では非ホジキンリンパ腫のうちT細胞型の占める割合が欧米よりも高い。
b.    ホジキン病では発熱や炎症反応を伴うことが多い。
c.    濾胞性リンパ腫の頻度は増加傾向にある。
d.    ホジキン病は治癒させ得るが,非ホジキン病では通常治癒は望めない。
e.    免疫不全に伴うEBウイルス関連リンパ腫が増加している。


正答)d)

正答率)72.9%

 


10.リンパ増殖性疾患について正しい結びつきはどれか。1つ選べ。

a.    ホジキンリンパ腫 — 無痛リンパ節腫大 — 多中心性
b.    T細胞リンパ腫 — R-CHOP療法 — LHDの増加
c.    CLL — 高齢者 — 脾腫
d.    成人T細胞性白血病/リンパ腫 — 高Ca血症 — 予後良好
e.    バーキットリンパ腫 — t(14;18) — 予後不良


正答)c)

正答率)39.6%

 


11.びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に関する以下の記載のうち誤りはどれか。1つ選べ。

a.    胚中心細胞(GCB)タイプの予後は非胚中心細胞(non-GCB)タイプに比べて良好である。
b.    中枢神経原発に対しては高用量メトトレキサート療法が行われる。
c.    非ホジキンリンパ腫全体の約4割を占める。
d.    早期の胃原発リンパ腫に対しては手術療法が適用される。
e.    リツキシマブを併用したCHOP療法により予後が有意に改善された。


正答)d)

正答率)88.5%



12.リンパ腫の国際予後因子(international prognostic index :IPI)の項目でないものはどれか。2つ選べ.

a.    年齢
b.    血清可溶性インターロイキン2受容体(sIL-2R)値
c.    節外病変数
d.    Bulky mass(>10 cm)の有無
e.    Ann Arbor分類による病期


正答)b)d)

正答率)92.7%

 

 

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:06| 医師国家試験・専門医試験対策