金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2013年08月08日

血管内皮の抗血栓作用

平成25年度血液内科学系統講義試験<細胞移植学(血液内科)> 

血管内皮の抗血栓作用と関連しているのはどれか。1つ選べ。

a.    接着因子
b.    組織因子(TF)
c.    von Willebrand因子(vWF)
d.    組織因子経路インヒビター(TFPI)
e.    プラスノゲンアクチベーターインヒビター(PAI)



(解説)

接着因子の発現亢進は、血栓傾向になります。
組織因子(TF)は、外因系凝固を活性化します。
von Willebrand因子(vWF)は、血小板の粘着に必要です。
組織因子経路インヒビター(TFPI)は血管内皮に存在する重要な凝固阻止因子の一つです。
プラスノゲンアクチベーターインヒビター(PAI)は、線溶阻止因子です。発現亢進は血栓傾向になります。



(解答)d

 

<リンク>

血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
金沢大学血液内科・呼吸器内科HP
金沢大学血液内科・呼吸器内科ブログ
研修医・入局者募集

参考:血栓止血の臨床日本血栓止血学会HPへ)
 

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:56| 医師国家試験・専門医試験対策